――山本さんのどの趣味にも共通していることだと思いますが、かなりひとつの趣味を掘り下げて探求している印象を受けます。その原動力はどこからくるものなのでしょうか。

自分は調べるのが好きなので、一回やるといろいろ調べて、という感じでやってます。自分の好きな分野、興味のある分野で分からないことがあるのが嫌なんですよ。逆に興味ないものは本当知らないです。だから道徳的なものもポンッと抜けてるときがあるんです、意外とね(笑)。だからクイズ番組とか見てても、すごく最難関なマニアックな問題が分かるのに、全然簡単な問題が分からないことがあったり。そういう歪な部分はあると思います(笑)。

趣味の上達に必要なことは「継続」

――特にラジコンでは、2002年に全日本選手権で4位入賞するなど、結果も出しています。趣味を上達させるために必要なことはなんなのでしょうか。

続けることじゃないですかね。続けてやってないと新たな発見もありませんし、積み重ねていくうちに知識も増え、できるようになると思うので。ラジコンなんかでも、やっぱりマシンに触ってないと駄目ですしね。

――50歳まで現役を続けた山本さんがおっしゃると、特に説得力がありますね。

  • 山本昌氏

    山本昌氏

――ラジコンに競馬、自転車……様々な趣味をお持ちなうえに、最近は解説や講演会などのお仕事もお忙しいそうです。趣味に費やすお時間はあるのですか。また忙しい中で、仕事と趣味との両立のコツがあれば教えてください。

時間はないね、あんまり(笑)。毎日ラジコンだけやればもっと上手くなるでしょうけど、そういうわけにもいかないですからね。趣味というのは仕事ではないので、やれる範囲でどう効率よくやるかだと思っています。やっぱりやるべきことの順位付けは必要ですし、仕事あっての趣味なので、そこが逆転しては駄目だなと。自分が駄目だと思ったら趣味はやりません。

――確かに山本さんは現役時代の晩年、趣味のラジコンを封印したことがありましたね。

あれもまずは野球をしっかりしなきゃという考えからですね。若いころは野球しながらラジコンをやっても負担にならなかったけど、年齢を重ねて負担になるかもしれないと思ったので、辞めたんです。