ソフトバンクは2月1日、IoTプラットフォームを利用したデジタルドアロックの解錠権限を遠隔管理する新サービス「スマカギ」を開発し、スウェーデンのASSA ABLOYの日本法人であるアッサアブロイジャパンのデジタルドアロックと組み合わせた法人向けサービスを提供開始した。

  • サービスの利用イメージ

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スマカギは、物理的な鍵を使わずにデジタルドアロックの解錠を操作する機能を遠隔で設定・管理が可能なサービス。

ピッキングや複製ができないセキュリティ性、耐久性に優れたアッサアブロイのデジタルドアロックと組み合わせ、IoTプラットフォームを通じて遠隔で解錠用の暗証番号の発行や非接触ICカードへの解錠権限の付与などの設定が可能になるという。

不動産物件の所有者やシェアビジネスを運営する法人ユーザーは、ホテル、賃貸マンションや民泊など、多様化するシェアリング・エコノミーにおける物理的な鍵管理の運用負荷やコストの軽減を実現し、シェアサービスの利用者も利便性が向上するという。

同サービスの主な機能として同社は、デジタルドアロックの遠隔管理及びテナントとアカウントの管理の2点を挙げている。

デジタルドアロックの遠隔管理機能では、時限付き解錠用の暗証番号の発行、解錠用暗証番号のスケジュール登録、非接触IC対応カードと端末のID登録と解除、デジタルドアロック開閉ログの確認、デジタルドアロック異常時のアラート通知が可能。

テナントとアカウントの管理機能では、管理対象物件のテナントと各テナントの管理者のログインアカウントを一元的に管理できるという。また、解錠方法は解錠用の暗証番号またはFeliCaおよびMIFAREに対応するICカードや携帯電話/スマートフォンとなる。なお、同サービスのデバイスや機器設置は、アッサアブロイが提案するとのこと。

今後、ソフトバンクはパートナー企業向けに独自サービスへのカスタマイズが可能な、外部システム向けスマカギのAPIの提供も予定。アッサアブロイの錠前ソリューションのテクノロジーとIoTプラットフォームを通じて、物件や宿泊などの予約管理システムとの連携など、安全性と利便性が高いサービスの提供を目指す。