ルネサス エレクトロニクスは1月31日、高い電力密度と効率を提供する完全集積型デジタルDC/DC PMBus電源モジュールとして、5Vまたは12Vの電源レールで動作し、2チャネルの30A出力と最大95.5%のピーク効率を提供するデュアル品「ISL8274M」ならびに、3.3Vの電源レールで動作し、33Aの電力を出力するシングル品「ZL9024M」を発表した。

2製品ともに、同社が許取得済みのChargeModeコントロール・アーキテクチャを採用することで、ほとんどの電圧変換において90%以上の高効率を実現することを可能としている。また、電力バースト処理中のFPGAやDSPによく発生する出力電流負荷のステップ応答に対し、シングル・クロック・サイクルの高速負荷応答を提供するほか、補償回路が不要な設計のため、温度、変動、経年劣化などによる出力コンデンサの性能変化にかかわらず、モジュールの安定動作を実現するという。

さらに、PMBusで設定可能な電源であり、コントローラ、MOSFET、インダクタ、および受動部品が1つのモジュールに集積されており、外付けディスクリート補償ネットワークを必要としないため、基板面積の低減と、部品点数の追加コストの削減を可能にするとしている。

ISL8274Mは4.5V~14Vの入力電圧と、0.6V~5Vのプログラム可能な出力電圧をサポートしており、一方のZL9024Mは2.75V~4Vの入力電圧と0.6V~1.5Vのプログラム可能な出力電圧をサポートしている。いずれも、プログラム可能な出力電圧、ソフトスタート、ソフトストップ、シーケンシング、マージニング、および低電圧、過電圧、低電流、過電流、低温、過温保護機能などを搭載しているほか、内部不揮発メモリの搭載により、モジュール設定パラメータと故障ログを保存することも可能となっている。

なお、ISL8274Mは、放熱性を強化した18mm×23mm×7.5mmのHDAパッケージで、ZL9024Mは、放熱性を強化した17mm×19mm×3.5mmのHDAパッケージでいずれもすでに出荷が開始されており、1000個一括購入時の単価はISL8274Mが39ドル、ZL9024Mが29ドルとなっている。また、いずれの製品についても評価ボードの提供も開始されているという。

  • ルネサスの完全集積型デジタル電源モジュール「ISL8274M」「ZL9024M」

    ルネサスの完全集積型デジタル電源モジュール「ISL8274M」「ZL9024M」のパッケージイメージ