大日本印刷(DNP)は24日、電子マネーなどに利用されているFeliCaチップを搭載した非接触IC媒体「Smart-Jacket」の新製品を1月に発売することを発表した。価格は1個あたり500円程度(10万部を作成する場合)。

  • 非接触IC媒体「Smart-Jacket」

    非接触IC媒体「Smart-Jacket」

近年、ウェアラブル端末など、さまざまな形状の製品にFeliCa機能を搭載したいというニーズが増えている。DNPがこのたび開発した「Smart-Jacket」は、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズが提供する、薄型でフレキシブルなFeliCa小型アンテナモジュール「RC-S111」を内蔵した新製品だ。

この新製品は、従来品と比較して厚みが半分以下、小型でフレキシブルという特徴があるため、リストバンドなど幅広い形状の製品に搭載することが可能。電子マネーのほか、会員証や地域ポイント、高セキュリティなID証の用途など、市場に出回るFeliCaカードと同様のサービスで利用できる。

主な仕様は、サイズが29×20mm、厚みが基盤のみ0.7mm、IC実装部品込1.2mm以下。ICチップはFeliCa 6KB(RC-SA00)、ユーザメモリ容量249ブロック(1ブロックは16バイト)、周波数13.56MHz、印刷は表裏フルカラーとなっている。

  • 29×20mm、厚みは基盤のみ0.7mm、IC実装部品込1.2mm以下

    29×20mm、厚みは基盤のみ0.7mm、IC実装部品込1.2mm以下

同製品は、発売に先駆けて、Y4.comが発売する手首に装着するだけで摂取カロリーや燃焼カロリー、エネルギーバランスなどの情報を自動的に測定し、データ取得できるウエアラブル端末「GoBe2」のEdyバンドに採用されている。

今後、DNPは、新Smart-Jacketを電子マネーや非接触クレジット、会員証、ID証などの用途で販売し、3年間の累計で約3億円の売り上げを目指すとしている。