Mozillaは2018年1月23日(米国時間)、Firefoxの最新版となる「Firefox 58」を公開した。Mozillaは1つ前のバージョンであるFirefox 57において大幅なパフォーマンス向上を実現したことを受けて「Firefox Quantum」という名称を利用開始。同社はFirefox 58もFirefox Quantumと位置づけており、今後は「Firefox Quantum」という名称の下、バージョンアップが続けられると見られる。

「Firefox 58」はパフォーマンスを向上させる機能が複数追加されたことで、Firefox 57よりも処理速度が向上したと評価されている。また、レンダリング関連の機能追加が行われ、以前のバージョンよりも表現力が向上した。

  • ページ読み込み平均時間 - 資料: Mozilla提供

    ページ読み込み平均時間 - 資料: Mozilla

  • JavaScriptで重い処理をしている間のFPS値 - 資料: Mozilla提供

    JavaScriptで重い処理をしている間のFPS値 - 資料: Mozilla

  • Off-Main-Thread Painting (OMTP)機能 - 資料: Mozilla提供

    Off-Main-Thread Painting (OMTP)機能 - 資料: Mozilla

  • WebAssemblyストリーミングコンパイラ - 資料: Mozilla提供

    WebAssemblyストリーミングコンパイラ - 資料: Mozilla

MozillaはFirefox 57からパフォーマンスの向上を実現する機能の取り込みを続けており、Firefoxのパフォーマンスは改善が図られている。一方、Firefox 57ではパフォーマンスが向上した反面、動作しなくなったエクステンションが多数存在することに不満を持っているユーザーもいる。今後、Firefoxのシェアがどのように変わっていくかが注目される。