伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月22日、マルチベンダー環境でのシステム検証を可能にするクラウド型の検証サービスを同日から開始すると発表した。

各種機材の準備や設定を自動化して遠隔からの大規模な検証を実現する米QualiSystems社製のソフトウェアCloudShellを総合検証センター「Technical Solution Center」(TSC)に導入し、システム検証をサービス化した。

今回導入したCloudShellは、物理的なIT機器や仮想マシンを統合的に制御し、検証に必要なサーバやストレージ、ネットワークなどを自動的に設定するソフトウェア。検証環境の構築に関連する作業が全て遠隔で実行できるため、様々な地域からの大規模な検証を行うことができる。

CTCは、CloudShellを活用してTSCの約1000台のIT機器の制御を自動化し、大規模システムにも対応したクラウド型の検証サービスを提供する。また、システムの負荷テストツールや稼働状況の測定器も制御し、環境の設定や検証内容もテンプレート化して活用することで、検証前の準備作業等に要する時間を約90%削減できるとしている。