シーズン2のカギを握る? 連続ドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」に出演する笑福亭鶴瓶さん (C)TBS

 人気グループ「嵐」の松本潤さんが変わり者の刑事専門弁護士役で主演するTBS系「日曜劇場」枠の連続ドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」第1話が14日放送され、平均視聴率は15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切った。待望のシーズン2が始まるにあたって、同局の瀬戸口克陽プロデューサーは「シーズン1と全く同じことをやるわけにはいかない。いい意味で超える、超えようと思えるテーマが必要だと思った」と力を込める。シーズン2の新たな魅力を聞いた。

 「99.9-刑事専門弁護士-」は、有罪率99.9%という刑事弁護の世界を舞台に、逆転不可能な状況の中、残された0.1%の可能性にこだわって事実を追求しようとする刑事専門弁護士たちの活躍を描く。シーズン2は、主人公の刑事専門弁護士・深山大翔(みやま・ひろと)を松本さん、深山とチームを組む敏腕弁護士の佐田篤弘を香川照之さんが前作に引き続き演じるほか、新ヒロインとして元裁判官の弁護士・尾崎舞子役で木村文乃さん、深山の前に立ちはだかる東京地方裁判所所長代行のエリート裁判官・川上憲一郎役で落語家の笑福亭鶴瓶さんも出演する。

 ◇弁護士VS検事の構図に裁判官 トライアングルを描く

 シーズン1は2016年4月期に放送されて人気となり、日曜劇場枠では「JIN-仁-」以来、6年ぶり2作目のシーズン化が実現した。瀬戸口プロデューサーは「多くの方に続編を期待した声をいただき、実現できたらいいなと思っていた」という。

 シーズン2の新たなテーマは、シーズン1で描かれた弁護士VS検事の構図に、裁判官を加え、トライアングルを描くことだ。「1では描けなかった世界を掘り下げられるんじゃないか。本来正三角形になるはずの裁判官の位置が、果たして、正三角形になっているのか。時には有罪へのバイアスがかかっているのでは。裁判官にも問題があるのでは」という考えが、シーズン2の構想のきっかけとなった。

 ◇裁判官の人間味をどう描くか

 刑事や弁護士の活躍する連続ドラマはあっても、裁判官がキャラクターとして描かれている作品は少ない。瀬戸口プロデューサーは「『異議を認めます』とか、判決を下すだけのキャラクターとしてしか描かれていない人たちが、どういう組織の中で動き、どういう感情を持っているか。そこを描けると面白いんじゃないか、というのが出発点です」と明かす。

 新ヒロインの木村さんが演じる元裁判官の舞子をはじめ裁判官という職種が、「法服を着ている人、感情が見えない人、“記号”として認識されているんですが、その人たちが、人間なんだと実感させる。物語が進むにつれ、何か癖があったほうが(人間味が)見えてくる」という瀬戸口プロデューサー。

 ◇鶴瓶はラスボス? 笑顔の裏に何が…

 今後、深山の前に立ちはだかることになる鶴瓶さんが演じる裁判官の川上は、シーズン2のキーパーソンとなる。東京地方裁判所所長代行を務めるエリート裁判官で、口癖は“バランスのとれた判決”という意味の「ええ判決をせえよ」。事実よりも法廷での証拠を優先させる方針によって、深山とも大きく対立することになる役どころだ。

 瀬戸口プロデューサーは、鶴瓶さんについて「“ラスボス”といったたたずまい。鶴瓶さんは、非常に人間味あふれる、人間力の非常に高い方。笑顔が象徴的な方なんですが、実はその裏に潜むものがあったりしたら面白い」と起用理由を明かす。鶴瓶さんが演じる川上は「単なる悪としてではなく、人生を背負っている。人当たりはマイルドだけど、果たしてその奥に何があるんだ、という奥行きを描く」といい、「パブリックイメージと逆のことをやってもらうときの、鶴瓶さんの役者としての魅力が生きると思った」と期待を寄せている。

 ドラマは毎週日曜午後9時に放送。深山の過去につながる第2話は20分拡大で放送される。