市場調査会社である米Gartnerは1月15日(米国時間)、2018年の半導体市場は、2017年の4190億ドルから7.5%増となる4510億ドルになるとの予測を発表した。同社は、2017年10月時点で、2018年の成長率を4%と予測していたので、2倍近くに上方修正したことになる。なお、世界半導体市場統計(WSTS)は、2017年11月に、2018年の成長率を7%と予測しており、今回の予測により、両者の見通しが7%台で揃ったことになる。

今回の市場予測の背景について、Gartnerのプリンシパル・リサーチアナリストのBen Lee氏は、「2016年後半から勢いをつけたメモリ市場の好調が2017年は年間を通して続いたが、2018年もそれが継続する見通しである」としている。そのためGartnerでは、2018年のメモリ市場規模を2017年10月に発表した195億ドルから、今回の予測では236億ドルに引き上げており、同氏は「DRAM、NANDともに今年も価格の上昇が続くと見て、半導体市場全体の見通しも上方修正することにした」と述べている。

一方で、メモリの価格上昇は、半導体を多く消費するスマートフォンやPC、サーバなどのシステムベンダのマージンに負荷をかける結果も生み出しており、Gartnerでは、部品不足からの部品コストの上昇、その結果としての市場での平均販売価格の上昇という流れが起きると見ており、消費者の購入意欲は必然的に下がることから、2018年は年間を通して、半導体市場の不安定さが生じる可能性があるともしている。

また、四半期ごとにみると、第1四半期は例年みられる季節的変動の影響で、前年同期比1桁台半ばのマイナス成長となるが、その後、第2四半期、第3四半期には回復から成長に向かい、再び第4四半期にわずかにマイナスに転じるという動きをGartnerでは予測している。

ちなみにメモリ分野を除いた2018年の半導体市場成長率は同4.6%増という予測で、成長が期待できる主要製品としては、FPGA、オプトエレクトロニクス、ASIC/ASSP、およびセンサなどとしている。こうした背景にあるのは、GPUの需要増加や自動車の電動化の推進などが予想されるためであるという。

なお、Gartnerでは、2018年の半導体市場の成長は2017年の高い成長率の余韻であり、2019年にメモリ市場が元に戻れば、成長率はマイナスに転じる可能性もあるとしている。