タイ国際航空は1月17日より、エアバスA350 XWB(A350-900)を成田/羽田/関西発着路線に順次投入する。タイ国際航空が同機材を日本=バンコク路線に使用するのは初となり、日本発の初便は1月17日の成田発TG643便となる。

  • タイ国際航空はA350 XWB(A350-900)を成田/羽田/関西発着路線に順次投入

    タイ国際航空はA350 XWB(A350-900)を成田/羽田/関西発着路線に順次投入

成田発便は1月17日から、羽田発便(TG683便)と関西発便(TG623便)は2月17日からとなる。タイ国際航空は2016年8月31日に、A350の第1号機を受領。現在7機を保有し、今後もさらに5機の受領を予定している。同機材は現在、メルボルン(オーストラリア)線、ローマ、ミラノ、ブリュッセルのヨーロッパ路線などにも投入されている。

A350 XWBは、機体の70%以上に最新の炭素繊維強化プラスチック、チタン、アルミ合金など最先端の複合素材を使用。これにより、機体の耐久性の向上と軽量化に成功し、燃料および整備の効率化が実現した。また、最新世代のロールス・ロイス社製Trent XWBエンジンを装備することで、従来の航空機と比べ二酸化炭素排出量を25%抑えている。

モダンなタイのイメージをデザイン化した機内では、大きな窓が柔らかな自然光を取り込み、1,670万色もの色を使用したLED照明が多様なシーンに合わせた照明環境をつくりだす。最先端の換気システムにより、2~3分ごとに空気を浄化し、快適な温度を維持。従来の航空機に比べ騒音は20%抑えられている。

タイ国際航空のA350 XWBの座席数は、ロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)32席、エコノミークラス289席、計321席となる。ロイヤルシルククラスは1-2-1に配列された全席通路側となるスタッカード型。180°に倒れるフルフラットシートと21インチ(約53cm)のゆったりとしたシート幅が特長となる。

エコノミークラスは3-3-3の配列。シート幅は18インチ(約46cm)で、120°のリクライニングシートを採用している。A350 XWBのワイドボディ―と高い天井高という特性を生かし、大きな収納スペース、ワイドになったパーソナルモニター(ロイヤルシルククラス16インチ、エコノミークラス11インチ)を備える。また、WIFIサービス(有料)、USBポートを備え、最先端の機内環境で空の旅を楽しめる。