宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、昨年12月23日に打ち上げた気候変動観測衛星「しきさい」が初めて捉えた日本上空などの画像を公開した。

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    画像 「しきさい」搭載SGLIによる日本列島・オホーツク海周辺のカラー合成画像(JAXA提供)

「しきさい」は昨年12月23日午前10時26分に鹿児島県・種子島からH2Aロケットで打ち上げられた。衛星本体は高さ約5メートル、縦、横それぞれ約2.5メートル、重さは約2トン。19種類の波長を観測できる光学センサ「多波長光学放射計(SGLI)」を搭載し、太陽光を反射する大気中の微粒子のほか、海面水温や雲の分布や植生などさまざまなデータを収集することを目的としていた。

今回公開された画像は、観測機能確認運用中の1日から6日にかけて、SGLIにより捉えられた画像。北海道や東北日本海側を中心とした積雪の状況なども分かる日本列島・オホーツク海周辺のカラー合成画像をはじめ、対馬海峡周辺や関東沿岸・沖合の画像などのほか、インド上空の合成画像もある。JAXAは今後もさまざまな観測画像を公開していくという。

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