[ワシントン 10日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>のスマートフォン、「iPhone(アイフォーン)」の動作減速問題で、米上院商業科学運輸委員会のジョン・スーン委員長(共和党)が同社に質問への回答を求めた。ロイターが10日入手した書簡で明らかになった。

アップルは昨年12月28日、電池の劣化に対応するため旧機種の動作を意図的に遅くしたとして謝罪するとともに、保証期間の切れた電池の交換費用を従来の79ドルから29ドルに引き下げると発表した。また基本ソフト(OS)「iOS」を修正し、電池が劣化してアイフォーンの動作に影響が出ているかどうか分かるようにするとした。

スーン委員長はアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)に宛てた9日付書簡で「アップルが受けた消費者からの大量の批判は、企業としての透明性が不十分だったことを示唆している」と批判。その上で、無料の電池交換や、従来の価格で電池交換を行った顧客への払い戻しを検討したかどうかについて、23日までに回答するよう求めた。

アップル広報担当者は取材に対し回答していない。

アップルは昨年12月、電池に問題のある一部のアイフォーンでソフトの動作が遅くなることがあると公表。劣化した電池からプロセッサに流れる電流が不安定になり、内部の電子部品を守るために突然シャットダウンすることがあると説明した。

公表を受けて消費者の間では、アップルが故意に旧機種の動作を遅くして新機種への乗り換えを促しているのではないかとの疑惑が広がった。

この問題を巡っては国内の一部の州でアップルが利用者を欺いたとして訴訟が起こされている。またフランスでも、同社が利用者の買い替えを促すために「計画的な老朽化」をもたらしたのは違法だとして捜査が行われている。