ボルボ「XC40」にヒットの予感、フランスから新顔も登場

さらに、最初に紹介した「XC40」、つまりXC60の弟分が初夏には日本に上陸する。500万円を超える高価格ゆえ、XC60には手が届かないという人も、300万円台スタートと予想されるXC40ならば選択肢に入れられるかもしれない。ボディが小柄な上にデザインはスポーティとなれば、予想以上のヒットもあり得る。

XC40はXC60とは異なるプラットフォームを持つが、乗り心地の良さはXC60に劣らず、コストダウンの匂いは微塵もない。一方で、ハンドリングはXC60より軽快であり、カジュアルな雰囲気をアピールしていた。自慢の安全装備はXC60を上回る部分もあり、期待以上の出来だった。

  • ボルボ「XC40」の画像

    初夏にも上陸するボルボ「XC40」は、予想以上のヒットもありうるボルボの新型SUVだ

最初に名前を挙げたもう1台、「DS7クロスバック」にも触れておこう。こちらは2014年にシトロエンから分離独立したフレンチプレミアムブランド「DS」の最上級車にあたる。フランスのマクロン大統領が就任パレードで乗り、東京モーターショーで展示されていたことを知っている人もいるだろう。

リモコンキーでロックを解除するとヘットランプのLEDユニットがくるっと回って姿を現し、エンジンスタートボタンを押せばパネルが転回してアナログ時計が現れるなど、フランスらしい独創的な仕掛けが目を楽しませる。

しかも、運転支援システムのために装備されたカメラで路面の凹凸をチェックし、サスペンションの硬さを変えるという新技術も搭載しており、乗り心地はフレンチプレミアムにふさわしい心地よさ。それでいてコーナーでは安定しきっており、快適性能と走行性能のバランスの高さに感心した。

  • 「DS7」クロスバックの画像

    フランスからは「DS7クロスバック」が上陸する

「ジムニー」「Gクラス」「ウルス」と話題が尽きないSUV

もうひとつ、ヘビーデューティSUVの名車たちが新型に切り替わるのも2018年のポイントだ。軽自動車のスズキ「ジムニー」はすでにスクープ写真が出回っているし、米国では2017年11月、ジープ「ラングラー」がモデルチェンジした。そして、高価格ではあるがメルセデス・ベンツ「Gクラス」の新型もまもなく発表される見込みだ。

スーパーカーで有名なランボルギーニがSUV「ウルス」を発表というニュースもあった。こちらも今年、日本にやってくるだろう。こうして車種を挙げていくと、2018年もSUVのネタは尽きないというのが正直なところだ。