サッカー解説者のセルジオ越後が、1月7日に放送されるテレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』にゲスト出演。今年6月に開催が迫るロシアワールドカップの展望を語った。

昨年の欧州遠征でブラジル、ベルギーといった世界の強豪に力及ばず、EAFF E-1 サッカー選手権2017では、韓国に1-4で惨敗するなど、ワールドカップ本番を前に不安が大きく渦巻いている日本代表。ハリルホジッチ監督は「修正は簡単。相手をより近くでマークすること」と余裕の表情を見せたが、ワールドカップで勝つためには何が必要なのか、議論を交わした。

番組では、イギリスの世界最大級のスポーツデータ分析会社「opta」が、ワールドカップの組み合わせを受けて分析した「優勝予想」を紹介。トップ5にブラジル(14.2%)、ドイツ(11.4%)、アルゼンチン(10.9%)、フランス(10.5%)、スペイン(9.3%)と強豪国が並ぶ中、日本は10位(2.0%)と健闘。思わぬ高評価に勝村らが笑顔を見せた一方で、セルジオは、6位以下の数値に着目。6位のベルギーが3.8%で9位のコロンビアも2.5%と拮抗しており、「世界では1~5位までが優勝候補で、それより下はこれだけ世界と実力差が開いているということ」と、世界での立ち位置が裏付けられた結果ではないかと分析した。

そして、グループリーグの対戦相手がテーマになると、初戦のコロンビア代表は、「ブラジル大会で若手だった選手たちが脂の乗っている年齢になった」と語り、ハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)やファルカオ(モナコ)、クアドラード(ユヴェントス)ら、欧州のビッグクラブに所属する選手たちの名前をあげ、「キャスティングとしたら、ブラジルワールドカップの時より強くなっている」と話した。一方で、勝村が「初戦で日本に負けるわけにはいかないというプレッシャーがあるからチャンス」と語ると、セルジオも同意し「ベストコンディションの初戦で当たれるのは決して悪くない。前回はリラックスした相手にやられたけど、今回は相手にプレッシャーがある」と話した。

そして、過去に親善試合で3回対戦し、1分2敗と勝ったことがないセネガルに対しては「当時のメンバーとはお互いに違う。今やればどちらが勝つかわからない」と語り、「この国は、先輩に思いやりを持つなど、ちょっと日本に似ている部分がある。アフリカの中でも結束やまとまりは良いみたい」と解説。勝村が「サディオ・マネ(リヴァプール)はスピードがあって恐ろしい。そこに3人くらい引っぱられたら2人がフリーになる」とキープレーヤーの存在をあげると、セルジオは「日本はパスで来るチームには対応できるが、ドリブルで来るチームには凄く弱い。それに、守る方は体が大きくて身体能力も高く、日本が得意としない相手」と分析した。

そして、ポーランドについては「コンフェデ杯でポルトガルにPKで負けた。そういうレベル」と表現し、「ゴールキーパー、センターバック、ボランチ、トップとセンターラインがしっかりしており、両サイドがよく走るタフさも持ち合わせている」と紹介。レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)をはじめ、相当な実力を持っていると語り、「日本は3カ国とも必死にならないと可能性がない」と、組み合わせに恵まれたという楽観ムードに釘を刺した。

そして、コンディション作りに大きな影響を与える試合会場の移動の話題に。日本はサンラスクで初戦を迎え、そこから東北東へ約1000kmのエカテリンブルクで第2戦、さらに南西に約1400mに位置するボルゴグラードで第3戦が行われる。日本がキャンプ地に選んだのはサンラスクとエカデリンブルクの間にあるカザンで、移動には比較的便利そうな場所に位置。地元サッカークラブのルビン・カザンの施設を利用し、宿舎とトレーニング場が同じ敷地にある。

そんな中、セルジオは多くの日本人の感覚との違いに言及。クラブワールドカップでコリンチャンスが来日した際、彼らは名古屋への移動を「すぐそこだからバスだよ」と言っていたのだとか。「多くの日本人が遠いと思う距離でも、彼らはそういう感覚を持っている」と移動に対する考え方に言及。さらに、「ブラジル大会のドイツ代表は普通の市民と同じ生活をして、大会中でも街をブラブラと歩いていた。それで優勝したのだから、日本もそういった成功例を学んだら良いと思う」と、大会中の過ごし方を提案した。

セルジオ越後は、翌週14日(日)の放送にも出演。引き続き、ワールドカップを見据えた議論を交わしていく。