JCBは1月5日、ユニバーサルロボット、産業技術総合研究所との共同研究により、可視光手のひら静脈認証技術を用いたサーバ型マルチサービスの実証実験を2018年2月にJCB青山本社内にて実施すると発表した。

実験では、UR社の可視光手のひら認証技術(掌紋検索+静脈認証)を用い、(1)スマホでの登録、(2)サーバへの保管、(3)認証、(4)スマホへの認証結果返却の流れが想定どおり行われるか技術面を中心に検証する。 今後、一度自分のスマホで手のひら情報をサーバに登録すれば、再度登録することなく、モバイルアプリ内決済、店舗での手ぶら決済、コンサートでの手ぶら認証、宅配便の受け取りなど、さまざまなサービスで認証技術を活用できるよう検討するという。

  • JCB生体認証プラットフォームのイメージ

一般に静脈認証は近赤外線を照射して静脈パターンを取得するのに対して、UR社の掌静脈認証技術は可視光で静脈パターンの取得が可能で、スマートフォンのカメラで静脈認証ができる利便性に加え、他人と間違える可能性が0.0003%という高い認証精度を持っているという。