エクセルソフトは、ARMを基盤とするSoC(System-on-a-chip)向けソフトウェア開発ツール「Arm DS-5 Development Studio」の販売を開始したことを明らかにした。LLVMフレームワークベースのC/C++向けARMコンパイラやLinaro GCCに加えて、デバッガー、パフォーマンスアナライザ、シミュレーター、そしてEclipse IDEを含み、ARMアーキテクチャのソフトウェア開発が可能となる。同社はベアメタルやRTOS(リアルタイムオペレーティングシステム)、Linux上のソフトウェア設計からテストまで、すべての開発工程をサポートし、64ビットデバイスとソフトウェアの市場投入を容易にするとアピールした。

Arm DS-5 Development Studio Ultimate Edition製品概要ページ(エクセルソフト公式

Arm DS-5 Development Studio Ultimate Edition製品概要ページ(エクセルソフト公式Webサイトより)

Armv7以前のプロセッサーをサポートし、Arm Cortex-M3/R4/A9向けのFVP(固定仮想プラットフォーム)用シミュレーションモデルを提供する「Arm DS-5 Development Studio Professional Edition」と、Armv8プロセッサーのサポートや64ビットARMであるA64に特化した機能や、パフォーマンス解析におけるベアメタルのサポートを含む「Arm DS-5 Development Studio Ultimate Edition」を用意。後者のFVPはArm Cortex-A/R/Mをサポートし今後、新機能を追加した際も追従可能だという。

Arm DS-5 Development Studioのライセンスには、永続的使用と購入後1年間のサポートを含む「永久ライセンス(Professional Editionのみ)」と、1年間の使用権とサポートを含む「年間ライセンス」を用意する。また、1ライセンスごとに任意の1名を割り当て、複数PCへインストールしても排他的に利用できるノードロックライセンスと、同時利用数が購入ライセンス数を超えない限り、自由に利用できるフローティングライセンスの選択が可能。サポートおよびメンテナンスプランやアップグレード製品も提供する。

阿久津良和(Cactus)