日本政策金融公庫はこのほど、「2017年度新規開業実態調査」の結果を発表した。調査時点は2017年8月、調査対象は融資時点で開業後1年以内の企業、有効回答は1,425社。

女性の割合は過去最高の18.4%

開業時の年齢を調べたところ、「30歳代」が34.2%、「40歳代」が34.1%と、これらの年代が全体の7割弱を占めた。開業時の平均年齢は前年度比0.1歳上昇の42.6歳と、2013年度以降5年連続で上昇した。

  • 開業時の年齢

開業者に占める女性の割合は同0.2ポイント増の18.4%と、調査開始以来、最高を記録した。

1週間当たりの労働時間をみると、「49時間」が63.7%と最も多く、以下、「35~48時間」が22.3%、「34時間以下」が14.0%と続いた。平均は53.5時間で、開業前の49.4時間から4.1時間増加した。

主な事業所までの通勤時間(片道)は、「1分以上15分未満」が31.3%、「1分未満(自宅で仕事をしている)」が26.1%、「15分以上30分未満」が22.3%との順に。「15分未満」の割合は計57.4%で、開業前の21.9%から35.6ポイント増えた。

開業の総合的な満足度を聞くと、44.3%が「やや満足」、25.0%が「かなり満足」と回答し、全体の69.3%が開業に満足していた。項目別に「満足(かなり+やや)」の割合をみたところ、「仕事のやりがい(自分の能力の発揮)」が79.1%と圧倒的に多く、次いで「働く時間の長さ」が49.6%、「ワークライフバランス」が47.1%、「事業からの収入」が23.3%となった。