米Alphabetは12月21日 (現地時間)、2018年1月に行う定例取締役会をもって、Eric Schmidt氏がエグゼクティブチェアマン (経営執行役会長)から退任すると発表した。取締役の職にはとどまり、またテクニカルアドバイザーとしてAlphabetに携わる。Alphabet取締役会は業務執行を兼任しない会長 (non-executive chairman)を任命する見通し。

Schmidt氏は、Sun MicrosystemsのCTO (最高技術責任者)、NovellのCEO (最高経営責任者)を経て、2001年にGoogleのCEOに就任。2011年にCEO職をGoogle創業者の1人であるLarry Page氏に譲って会長に。2015年のGoogleの組織再編にともない、グループ企業の持株会社として設立されたAlphabetの会長に就任した。

Alphabetを持ち株会社とする新たな組織体制でGoogleと他のBets (グループ企業)が成長軌道に乗り、「(退任に) ちょうど良い時期と判断した」とSchmidt氏は述べている。近年、同氏は科学とテクノロジに関わる問題やフィランソロピーに取り組んでおり、退任後はそうしたプロジェクトに注力する。