ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は19日、本年2月に買収完了したIntersil Corporation(以下、インターシル)に関して、法人としての統合と新たなブランド方針を策定したことを発表した。

  • インターシル、2018年1月1日付で商号を「ルネサス エレクトロニクス・アメリカ」に変更

    インターシル、2018年1月1日付で商号を「ルネサス エレクトロニクス・アメリカ」に変更

インターシルは2018年1月1日付で同社を存続会社としてルネサスの米国子会社であるルネサス エレクトロニクス・アメリカを吸収合併し、商号を「ルネサス エレクトロニクス・アメリカ」に変更する。

これに先立ち、インターシルとの事業統合を加速させるため、ルネサスは2017年7月より新組織に移行している。ルネサスは、日本を中心としたこれまでの事業運営から脱却し、地域にとらわれずグローバル組織として運営するグローバルカンパニーを目指すとしている。

また、2018年より新たなルネサスブランドとして世界展開を進めていくという。法人統合に伴い、米国では全拠点がルネサスロゴを掲げ、その他地域の拠点でも法人統合スケジュールに沿って、ルネサスロゴを使用する。製品ブランドについては、インターシルの全製品は2018年1月より、例外を除きルネサスブランドとして販売される。

それに並行して、ルネサスは2018年1月以降、各地域の法人統合を進め、インターシル子会社は原則として全て「Renesas」を冠した社名に変更する。

ルネサスの代表取締役社長兼CEOである呉文精氏は次のように述べている。「インターシルとの統合を進めることで、ルネサスは、規模を拡大し、安定した事業運営で、幅広い製品ポートフォリオを提供するなど、統合した事業の可能性を最大限に引き出す上で、重要な一歩を踏み出しました。ルネサスは、グローバルでの製品提供力を拡充したことにより、グローバル半導体市場におけるリーダーシップをさらに発揮できると考えています。」

ルネサスの執行役員常務兼ルネサス エレクトロニクス・アメリカのPresident兼インターシルのPresident, CEO and DirectorであるNecip Sayiner氏は次のように述べている。「ルネサスとインターシルは一つの会社として運営を開始しており、両社の真の統合は具現化し始めたと考えています。我々は両社の統合シナジーを最大化させるために、製品ポートフォリオ、技術、人材を一体化しています。これにより、幅広い用途向けのブロードベースド市場において、お客様の製品市場投入を加速させる網羅的なシステムソリューションを提供でき、事業拡大を狙える体制を整えられました。」