飲み会シーズンを後悔なく健康的に乗り切るためのポイントは? 飲み会で注文すべきもの、避けるべきものを挙げながら具体的に解説します。

◆体型や健康が気になる30代が飲み会で後悔しないコツは?
少し前の調査ではありますが2016年2月に行われた(株)酒文化研究所の「ビールのおつまみランキング」によると、好まれるおつまみの条件には「腹がふくれない」「塩分と脂分が適度にある」という2つが挙げられていました。

1つ目の「腹がふくれない」に関しては、確かに飲み会は食事会ではないので、おなかがいっぱいになる必要はないのかもしれません。しかし、一般的に飲み会が行われる夜7~10時くらいの時間帯は、何もない通常の日であれば「夕食」を食べている時間です。

そのため、「飲み会は飲み会、食事は食事」と分けて考えようとすると、飲み会の後に食事としてラーメンを……という流れが出来上がってしまいます。遅い時間になってしまう二次会や帰宅後に食べなくても気持ちよく眠りにつける程度に、一次会と呼ばれる飲み会の時点でお腹を満たしておくことが大切です。

2つ目の「塩分と脂分が適度にある」については、ご推察の通り太る原因になりますので避けたいところです。ただし、居酒屋さんはお客様が「塩辛く脂分の多い料理」を求めて来店していることを知っているので、他の店舗よりも塩分や脂分の多い料理や味付けにしてあることが多いように思います。この点は少しだけ意識して、自分で注意することが大切です。

◆飲み会の食事も「いつもの食事」に準ずることが基本
それでは一次会と呼ばれる飲み会で、健康的に適度にお腹を満たすためには、どのようなものを注文すればよいのでしょうか?

まずは、そもそも夕食にあたる時間帯なので、後は帰宅して寝るだけだと考えましょう。活動のためのエネルギーはさほど必要ありません。いわゆる高カロリーになりやすいフライドポテトやから揚げなどの油料理はできるだけ控えること。

これらのメニューは上記の「塩辛くて脂分の多い」という条件を見事にクリアしています。そのため、自分が注文しなくても、おそらく誰かが注文してしまうでしょう。付き合いのために1~2個つまむことはアリだと思いますが、目の前に来たからと言って「ラッキー!」などと思ってしっかり一人前を食べてしまうことのないよう注意してください。

それでは、どのようなメニューを選べばよいのでしょうか? 飲み会と言っても「夕食代わり」にするのですから、青写真として目指すのは「いつもの夕食」です。

「いつもの夕食」とは、「主食:主菜:副菜=3:1:2」の割合になるような食事です。割合はさておき、まずは主食、主菜、副菜が揃うように、酔って暴食してしまう前に整えておきましょう。

飲み会の席では「主菜」にあたる肉料理、魚料理のメニューがたくさんありますので、抜けることは考えにくいです。そのため最初の注文で「副菜」として「サラダ」などの野菜系の料理を意識して頼むことと、シメに「焼きおにぎり」1個程度の主食を頼むことを意識すれば、必要な栄養素はほぼ摂ることができます。

さすがに割合まで調節することは難しいことも多いですが、1カ月に1~2回であれば摂取量の割合が崩れても問題ありません。

◆飲み会のときくらい、忘れてもいいじゃないか!?
もう一つ、正直に言ってしまうと、飲み会の頻度が1カ月に1~2回程度の人なら、飲み会の際に、そこまで身体のことを心配する必要はありません。その他のタイミングでの食事で栄養がしっかり摂れていれば、飲み会の1回分くらいはどうにでもカバーできます。

飲み会の頻度が少ない人は「身体のために……」とあれこれ考えるよりも、料理も含めて飲み会らしさを楽しむほうが精神的によいかもしれません。

◆飲み会前後のリカバリーのポイント
そして、飲み会で気をつけなければならないことがもう一つあります。飲み会ではどんなに気をつけておつまみを選んだとしても、お酒が入ると食べた量がよくわからなくなってしまうことがよくあります。そして、ほとんどの場合で、食べ過ぎている傾向があります。

そのため飲み会の予定が事前に分かっている場合は、その前日からご飯を1口分程度減らすようにします。飲み会の翌日も同じように、いつもよりご飯を1口分くらい減らしましょう。

仮に、急に誘われて行った飲み会でも、翌日の食事量を調節すればさほど体重に影響することはありません。このように、飲み会の前後でバランスをとることも可能です。

気乗りしない誘いに対しては「今日はちょっと……」とお断りするのも手ですが、楽しい仲間との飲み会まで、身体のためにと我慢しなくても大丈夫です(さすがに毎日は考え物ですよ! )。

少し注意すれば、飲み会も健康的な食事に変えることができます。飲み会の最中に気をつけるもよし、飲み会の前後で気をつけるもよし、TPOにあわせて飲み会を楽しみながら健康な体を維持して下さい。

文=平井 千里