NECネッツエスアイは12月21日、韓国のD2EMOTION製のスマート感情ケア・ソリューション「FEELBOT」を活用して、児童生徒の気持ちの状態と交友関係を把握し、学級の指導を支援する実証実験を2018年3月まで実施すると発表した。

FEELBOTは、児童・生徒がタブレット端末等を利用して感情や交友関係を入力し、そのデータを教師が確認することにより、児童・生徒の心理状態を分析できるグループ内の構成員管理支援システムで、韓国では小中学校73校で利用されているという。

気持ちを入力する児童

実証実験は、東京都の武蔵村山市立小中一貫校村山学園で行い、D2EMOTIONが「FEELBOT」ソフトウェアとタブレット端末を貸与し、NECネッツエスアイが「FEELBOT」用のサーバの貸与およびその運用・保守を行う。

児童・生徒は、1日2回(登校時、下校時)自分の気持ちを表現する操作(心の表情、心の色、幸せ点数の選択)を行うほか、下校時に好感を持っているクラスの友達に「ハートを送る」。また、教師に直接メッセージを送ることもできるという。

  • 「FEELBOT」の入力画面(児童・生徒用)

一方教師側では、「ハートを送る」のやり取りの状況により友達への関心の度合いが判り、週や月単位で感情の状態を一覧できるため、変化を早期発見できる。また、児童・生徒が入力したデータを分析した「感情分布図」によりクラス全体の状況・変化をつかむことができるという。

  • 「FEELBOT」の管理画面(教師用)

両者はこれにより、児童/生徒の気持ちの状態と交友関係を把握し、学級の指導を支援するという。