高杉真宙演じるクールなインテリ・内海と、葉山奨之演じる元サッカー部のお調子者・瀬戸。この2人の高校生が河原でしゃべるだけ、という斬新さが人気を呼んでいる、テレビ東京で放送中のドラマ25『セトウツミ』(毎週金曜24:52~)。22日放送の最終話を前にして、新たな展開を迎えている。

  • 左から高杉真宙、葉山奨之 (C)テレビ東京

此元和津也原作の同名漫画を実写化した同作は、1回の放送につき2~3話の短編がたたみかけられるスタイル。コメディ要素の強い内容だ。しかし、11月28日に行われた舞台挨拶&第8話先行上映イベントで、瀬田なつき監督は「終盤は笑いが少なくなる」と予告し、葉山も「かなりサスペンスに近い。というより、サスペンスとしか言えないと思います!」と語った。

2人の他愛のない会話劇は、第8話で瀬戸が所属していたサッカー部の同級生が内海に「瀬戸をあの場所(河原)から解放してほしい」と頼んだことから不穏な空気を見せ始め、第9話では夜の河原に佇む内海が、何らかの闇を抱えていることが示唆される。さらに第10話では、両親に虐げられてきた内海の過去と、姉(谷村美月)の誕生日に家を火事にし、両親を殺す計画を立てていることが明らかになった。

この展開に、SNS上でも「愕然とした」「これ本当に先週までと同じドラマ??」「胸が苦しい……」「そういう話だったの」「ここまで闇が深かったとは…」「最終回が気になりすぎる」といった反響が相次いでいる。

撮影現場の様子は?

心の声が多い同作の撮影現場では、事前に収録した出演者の声に合わせて、同じシーンを様々な角度から何テイクも重ねていく。ずっと"座りっぱなし"の現場ではリハーサル時に座布団が必需品でもあり、出演者陣は座布団を交換しながら続けていた。

撮影の合間に取材陣にポーズのサービスもしてくれる3人だが、葉山は「シュールじゃ~」とこぼす。田中役の森永悠希は落ち着いた様子で一定のテンションを保ち、高杉は合間に体操をするなど、和気藹々とした様子。当初は映画『渇き。』で共演したことも忘れていた2人だが、「回を重ねるごとに最高を更新していく」「どんどん息が合ってきてる」とファンも話題にしている通り、「2人でM-1目指す?」と言い始めるくらい、コンビネーションはピッタリに。2人がどのような結末をむかえるのか、見逃すことはできない。

※写真は第4話撮影時の様子