メガネスーパーのウェアラブル事業加速化を目的とした新会社「Enhanlabo(エンハンラボ)」が、"視覚拡張"をキーコンセプトに商品企画を進めてきたメガネ型ウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」の量産デザインを発表した。

  • 「b.g.(ビージー)」とスマートフォン・モバイルバッテリーの装着イメージ

    「b.g.(ビージー)」とスマートフォン・モバイルバッテリーの装着イメージ

「b.g.」は、左右にふたつのディスプレイを搭載し、ノンシースルー型の高解像度ディスプレイを採用。「見え方のクオリティ」を追求した結果、両眼視を前提とした設計であると同時に、「眼への負担」が考慮されており、長時間の作業や着用でも眼が疲れにくいという。

人それぞれ異なる「瞳」の位置を考慮し、左右のディスプレイ位置の可変性を追求することで、常に最適な見え方を提供。ディスプレイ位置は上下に可動するため、使用シーンに応じてディスプレイの表示位置を変更することも可能。 さらに、ディスプレイを見る必要がないシーンにおいては、ディスプレイ部を上方に持ち上げることで視界から外すこともできるなど、両眼視実現に必要なディスプレイ部の固定感と、見え方を追求するための可変性が両立する構造となっている。

また、両眼視を前提とした商品設計によりディスプレイ部は顔の中心部に位置し、左右の重量バランスを保ち、装着したデバイスがどちらか片方に傾かないデザイン。また、ベータチタン素材を用いた頭部を包み込むようなフォルムにすることで、フロント部に集中しがちな重量の負荷分散を図るなど、「見え方」と「かけ心地」を両立させるフレーム設計となっている。

  • 「b.g.」着用イメージ

    「b.g.」着用イメージ

さらに、メガネを装用した状態でその上からかけられる「オーバーグラスタイプ」のフレーム設計を採用。メガネをかけたまま窮屈になることなく装用可能なサイジングとし、従来のデバイスには実現できなかったメガネ着用状態の装用感を実現しているという。

このほか、HDMIケーブルを通じて外部デバイスと連携し、高解像度のデータをリアルタイムにディスプレイに表示することや、USBケーブルを通じてモバイルバッテリーから給電できるため、用途に応じた既存バッテリー製品を選ぶことが可能。また、屋外での使用を想定し、 防水機構(IP65準拠予定)を採用している。

  • 「オーバーグラス型の商品設計」メガネの上からも着用可能

    「オーバーグラス型の商品設計」メガネの上からも着用可能

なお、同社は2018年1月17日〜19日に東京ビッグサイトにて開催される「ウェアラブルEXPO」に出展し、b.g.の最新商品のプロトタイプ実機を展示するということだ。