ザインエレクトロニクスは12月11日、画像センサカメラからフレームグラバーに撮影した画像を伝送する既存インタフェース技術方式の1つと比較して、ケーブル・コネクタ・制御通信プロトコルの互換性を確保したまま伝送実効帯域を10倍以上に広げる画像センサカメラ向けインタフェース技術「VBOC(Video By One Cable/Connector for Camera)」を策定したと発表した。

同技術は、4Kテレビ機器内部インタフェースなどで活用されている高速伝送技術「V-by-One HS」をベースに画像センサカメラ向けインタフェース技術として開発したもの。画像センサカメラからフレームグラバー間のインタフェースの1つとしてマシンビジョンで普及しているCamera Link規格準拠の標準ケーブル1本で最大2.04Gbpsだった伝送実効帯域を、最大25.6Gbpsに広げることが可能だという。また、Camera Link規格準拠のコネクタと制御通信プロトコルをそのまま使用できる完全互換性を確保しているため、ユーザーはインタフェース方式変更時の負担を抑えることができることも特徴だという。さらに、Camera Link規格準拠のケーブル1本で4台の画像センサカメラをディジーチェーン接続する新しいカメラ接続を構成できることから、10mを超えるデータ伝送も実現することができるようになるという。

なお、同社では、今回の同技術の策定により、新しい付加価値の実現を提供したいとコメントしている。