福岡市赤煉瓦文化館(福岡市文学館)

福岡市赤煉瓦文化館(福岡市文学館)【福岡県】

明治時代を代表する建築家・辰野金吾と片岡安が設計。赤煉瓦と白い花崗岩が印象的な外壁は19世紀末のイギリス様式を踏襲。尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んだ外観が特徴的です。現在、1階の一部が「福岡市文学館」として使用されており、文学に関するさまざまな情報を提供しています。夜間ライトアップされた外観も素敵です。

国重要文化財に指定された明治期の建物で、福岡の文学の軌跡を訪ねてみませんか?

日本生命保険株式会社の社屋として建てられた赤レンガの建物。東京駅、日本銀行などを設計したことで知られる辰野金吾と片岡安が設計しました。 建物は明治42年(1909)2月に竣工。建物が建つ土地の形に合わせて、凹凸の曲線を交えた複雑な平面が特徴です。中央部には小型の青銅ドームがそびえ、小塔や屋根窓を多彩に配した屋根と、赤煉瓦を白い花崗岩の帯で装飾した外壁が目を引きます。これらは19世紀末にイギリスで流行した、クイーンアン様式という建築スタイルの応用。内装の照明器具や階段の装飾などには、ヨーロッパで花開いたアール・ヌーヴォーの影響がうかがえます。 夜間、ライトアップされて闇に浮かび上がる姿は幻想的で、一見の価値あり。 昭和44(1969)年に国の重要文化財に指定され、福岡市に譲渡されました。当初は歴史資料館として活用されましたが、平成6年(1994)に建築当時の内装を復元して、福岡市赤煉瓦文化館としてリニューアルオープン。さらに平成14年(2002)5月、1階部分に福岡市総合図書館を母体とする「福岡市文学館」を開設しています。文学に関する多くの情報を収集・提供しているので、ここに来たら外から眺めるだけでなく、しっかり内部も見ておきたいもの。 偶数月第3木曜の18時30分からは、文学講座「赤煉瓦夜話」を開催しています。 写真提供:福岡市