セブン‐イレブン・ジャパンは12月7日より、本社が入居する「二番町ガーデンビル」内の「セブン‐イレブン千代田二番町店」を、次世代にあるべき店舗の礎となる新しい技術を結集した店舗として再オープンすると発表した。

同店舗は、国内外の企業より、「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」をテーマとした技術や設備の提案を受けそれらを結集した「ひとと環境にやさしい店舗」となっているという。

実際には、38社から提案を受けた58種の技術による設備を採用しており、同店舗での試用、検証をきっかけに、可能なものから全国約1万9900 店舗への拡大を検討している。

今回の取り組みにより、店舗全体の外部調達電力を約28%削減することが可能となり、対象設備に関連する作業時間を1日当たり約5.5時間削減することができるようになったという。

  • 「セブン‐イレブン千代田二番町店」で採用されている技術の概要

具体的には、「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」というテーマの下、技術や設備が導入されている。

環境負荷を低減するために、「路面型太陽光発電設備」(コラス提供)と「②純水素燃料電池の発電利用」(岩谷産業提供)、「高効率太陽光発電システム」(三井物産プラントシステム)、「自動調光機能付き店頭看板」(三協立山、タテヤマアドバンス提供) が採用されている。路面型太陽光発電設備を100平方メートル敷設した際の発電量は年間約10,000kWh、純水素燃料電池を24時間稼働した時の年間発電量は約12,264kWhだという。

  • 左から、路面型太陽光発電設備、純水素燃料電池

  • 左から、高効率太陽光発電システム、自動調光機能付き店頭看板

また、働きやすさの向上に向けては、「CO2冷媒を使用した冷凍・冷蔵設備」(サンデン・リテールシステム、中野冷機、パナソニック提供)、「スライド式の棚板/ブラケット」(コクヨ/岡村製作所提供)、「『ナノイーX』による店内空気の清浄」(パナソニック産機システムズ提供)、「新型ウォークイン冷蔵庫」(サンデン・リテールシステム提供)、「快適空間トイレ」(TOTO、アイカ工業、パナソニック エコソリューションズ社、バイタル提供)などが導入されている。

  • 「セブン‐イレブン千代田二番町店」店舗外観

  • 「セブン‐イレブン千代田二番町店」カウンター周辺