Xilinxは、さまざまな産業用アプリケーションにおいて、IEC 61508規格の準拠および認証取得までの期間短縮に貢献する「Zynq-7000 All Programmable SoC 機能安全ソリューション」を発表した。

同社によると今回、Zynq-7000が安全機能と非安全機能を1デバイスに統合した1チップアプリケーションプロセッサとして、IEC 61508 国際規格 Part 2 Annex Eに定められたオンチップ冗長性要件への対応に関し、機能安全認証機関であるテュフ・ラインランドの審査を通過したとしている。

また、同ソリューションは、SIL 3(Safety Integrity Level 3)、HFT(Hardware Failure Tolerance)=1の1チップアーキテクチャに基づくハードウェアデザインに加えて、包括的な補助文書一式、評価レポート、IP、ソフトウェアツールが含んだものとなっているため、これらのリソースを活用することで、カスタマはリスクを軽減し、認証および開発期間を最大24か月短縮することができるようになると説明しているほか、1チップでIEC 61508で規定された信頼性および冗長性要件を満たすことができるようになるため、システムコストを40%以上削減することも出来るようになると説明している。

なお、同1チップ安全性ソリューションおよび関連リソースは、同社のWebサイトの機能安全ラウンジからすでに入手可能だ。また、同ラウンジでは、認可を受けた登録ユーザーであれば、アーキテクチャの発展に向けた持続的な取り組みに関する最新情報、ツールフロー、将来的なレポートと評価を含むドキュメントにアクセスすることも可能だという。