東京都・表参道ヒルズの「スペース・オー」にて、日本の伝統文化と先端技術の融合を表現したエキシビジョン「KIMONO ROBOTO(キモノロボット)」が開催される。会期は12月1日~10日、開場時間は月~土曜が11:00~21:00、日曜が11:00~20:00(最終日は16:00まで)。入場無料。

  • 「KIMONO ROBOTO」

    「KIMONO ROBOTO」

同展は、世界各国で統合型リゾートを開発・運営するMELCO(メルコ)が、2014年から日本で取り組んでいるプロジェクトのひとつ。京都府や国立博物館、美術館、専門家の協力のもと、合計23点の着物を、日本を代表する着物の産地に依頼し制作した。

東京での開催にあたり、460年の歴史を持つ京友禅の老舗「千總」が総力を挙げて取り組んでおり、プロジェクトを代表するメイン展示物「東熨斗文様振袖」、皇室献上作家 藤井寛作の「慶長桃山小紬松皮文様」など、国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)や自治体指定無形文化財保持者、経済産業大臣認定伝統工芸士、皇室御用達の着物作家などが作り上げた13点を展示する。

  • 「KIMONO ROBOTO」
  • 「KIMONO ROBOTO」
  • 会場中央のロボットは動作しており、その動きを2つのロボットアームが追いかけるように稼働している

深い黒を基調として、LEDの閃光が走る未来的な会場は、ファッションショー演出で知られるAlexandre de Betak(アレクサンドル・ドゥ・ベタック)氏が手がけた。場内中央でひときわ目を惹く金色のロボットは、今回の展示で着物を着用することを前提として、動きのプログラミングまで特別に設計されたものだという。その周囲に据えられた2台のロボットアームの先端にはカメラが取り付けられており、来場者は展示台付近に設置されたタブレットを用いて、そのカメラで接写した着物のディテールを見ることができるということだ。