OSが異なれば、当然ながらファイルシステムも異なる。macOSやLinuxなどが混在する環境では、ファイルシステムの違いを意識せざるをえない。LAN経由でファイル共有を行うという方法もある。しかし、直接、HDDなどの記憶媒体を読み書きする場合には、その壁の高さに気が付くであろう。

本稿で紹介する「Paragon HFS+ for Windows」は、一言でいえば「Windows環境でHFSまたはHFS+形式でフォーマットされたボリュームへのフルアクセスを可能にするユーティリティドライバー」である。かつて、読み出し専用のフリーウェアはあったが(Paragonでもフリー版を提供している)、読み書き可能なものは、あまり多くはない。その意味では、貴重なユーティリティといえる。

  • 図1 Paragon HFS+ for Windowsパッケージ版

以下、インストールから活用例を紹介したい。

Paragon HFS+ for Windowsの販売形態

まずは、HFS+ for Windowsの販売形態について紹介したい。後述するが、どのライセンスを購入するかは、活用方法によっても変わってくる。HFS+ for Windowsには、3つの販売形態がある。

  • Paragon NTFS for Mac 15+HFS+ for Windowsシングルライセンス:4,298円(税込)
  • Paragon HFS+ for Windowsシングルライセンス:2,678円(税込)
  • Paragon HFS+ for Windowsシングルライセンス ダウンロード版:2,160円(税込)

パッケージ版は、いずれも通信販売のAmazon内のパラゴンソフトウェアショップで12月10日より販売される。当初は、Paragon HFS+ for Windowsシングルライセンスが1,980円の特別価格での販売となる予定である。

後者の2つについては、わかりやすいだろう。Windows環境で、macOSで作成された記憶媒体を読み書きしたい場合に使うことが、当面の目的となる。最初のParagon NTFS for Mac 15(本誌でも、こちらで紹介した)との同梱版であるが、Windows環境とmacOS環境を同時に使うユーザーには、お得である。それぞれ単体(パッケージ版)で購入すると購入先にもよるが、6,000円近くになる。それが4,298円となるので、お得感は高い。購入にあたっては、このあたりを検討しておきたい。