Microsoftは2017年11月27日(現地時間)、Microsoft Ignite 2017で発表したAzure Migrateをプレビュー版として公開したことを、公式ブログで発表した。Azure Migrateは、仮想マシンエージェントの検出により、各仮想マシンの依存関係を把握し、仮想マシンに割り当てるCPUやストレージなどのリソースサイズの適切性などを把握できる。

  • 仮想マシン上で稼働するアプリケーションの依存関係を可視化する(以下、すべて公式ブログより抜粋)

    仮想マシン上で稼働するアプリケーションの依存関係を可視化する(以下、すべて公式ブログより抜粋)

例えばオンプレミスの仮想マシンをMicrosoft Azureへ移行する場合、仮想マシンが1,000台未満の場合は単一のプロジェクトで対応可能。1,500台以上の仮想マシンはプロジェクト数の増加で対応する。各仮想マシンはvCenter Server バージョン5.5/6.0/6.5上で管理された仮想マシンが対象。プレビュー版のAzure Migrateは無償提供され、プロジェクトは米国中西部リージョンで作成することになるが、米国西部2、英国西部、東日本各リージョンで評価できる。

  • vCenterサーバーの管理者資格情報を持つ読み取り専用アカウントで仮想マシンを検出し、OVA形式でMicrosoft Azureに取り込む

    vCenterサーバーの管理者資格情報を持つ読み取り専用アカウントで仮想マシンを検出し、OVA形式でMicrosoft Azureに取り込む

また、特定のワークロード用仮想マシンに対しては、SQL Service及びOracleデータベースをAzure SQL Databaseへ移行するDMS(Azure Database Migration Service)や、サーバー用のASR(Azure Site Recovery)を用意する。

阿久津良和(Cactus)