週刊野球太郎
    


 11月17日、両リーグのベストナインがNPBから発表された。顔ぶれを見ると、どのポジションも間違いなくリーグを代表する選手だ。

 ただ、記者投票での選出ということで、成績がイマイチだったチームの選手は、やはり印象に残りにくく、票がなかなか集まらないのが現実。というわけで、誰も選出者を出せなかった「じゃない方の球団」からベストナインを選んでみたい。まずはセ・リーグ編。

 セ・リーグは広島から5人、DeNAから3人、巨人から1人が選ばれた。ということで、ここでは阪神、中日、ヤクルトから独断で選出。それでは「じゃない方の球団ベストナイン」、いってみよう!

◎バッテリーは阪神から

■投手
メッセンジャー(阪神)
22試合:11勝5敗/防御率2.39

■捕手
梅野隆太郎(阪神)
112試合:打率.206/2本塁打/33打点/盗塁阻止率.379

 8月11日に右足に打球を受け骨折、残りシーズン絶望と見られていたメッセンジャー(阪神)だが、シーズン終了間際に復帰。クライマックス・シリーズでも登板した。2カ月近いブランクがありながら、シーズン11勝は立派。36歳でも150キロ超の剛球は衰えなし。

 「じゃない方」の捕手のなかでは、中村悠平(ヤクルト)か梅野隆太郎(阪神)、といったところだが、打力では中村に分があるものの、盗塁阻止率や捕逸などの数値は梅野が上回った。梅野の盗塁阻止率はセ・リーグトップの小林誠司(巨人)の.380とほぼ互角。梅野を選出したい。

◎内野手は一塁と二塁が難航!?

■一塁手
ビシエド(中日)
87試合:打率.250/18本塁打/49打点

■二塁手
山田哲人(ヤクルト)
143試合:打率.247/24本塁打/78打点

■三塁手
鳥谷敬(阪神)
143試合:打率.293/4本塁打/41打点

■遊撃手
京田陽太(中日)
141試合:打率.264/4本塁打/36打点

 一塁手は3球団とも100試合以上出場した選手がいないという人材難。ビシエド(中日)を選ばざるをえない。今季は、米国市民権獲得手続きのための戦線離脱が長引いたせいで87試合の出場に終わった。それでも18本塁打だから、フル出場できていれば30本近く打っていた可能性は高い。2年契約最終年の来季に、今季の分までの活躍してもらうしかないだろう。

 二塁手は、トリプルスリーを達成したここ2年よりは数字を落としているとはいえ、やはりフル出場して24本塁打、78打点の山田哲人(ヤクルト)だろう。打率では.284と山田を上回った上本博紀(阪神)、ベテラン・荒木雅博(中日)という選択もなきにしもあらずだが……。

 三塁手はゴールデン・グラブ賞の鳥谷敬(阪神)、遊撃手は新人王で23盗塁の京田陽太(中日)で文句なしだろう。


◎本塁打王に守備率トップもいる外野

■外野手
ゲレーロ(中日)
130試合:打率.279/35本塁打/86打点

大島洋平(中日)
119試合:打率.313/3本塁打/29打点

坂口智隆(ヤクルト)
136試合:打率.290/4本塁打/38打点

 外野手には本塁打王のゲレーロ(中日)、故障がなければ首位打者と盗塁王も狙えた大島洋平(中日)、セ・リーグ外野守備率トップ(1失策)で打率も.290だった坂口智隆(ヤクルト)の3人を選出。糸井嘉男、福留孝介、中谷将太(以上阪神)、バレンティン(ヤクルト)あたりも捨てがたいところだった……。


◎本家のベストナインはこちら

ちなみに、本家ベストナインは以下のラインナップとなっている。

■投手
菅野智之(巨人)

■捕手
會澤翼(広島)

■一塁手
ロペス(DeNA)

■二塁手
菊池涼介(広島)

■三塁手
宮崎敏郎(DeNA)

■遊撃手
田中広輔(広島)

■外野手
丸佳浩(広島)
鈴木誠也(広島)
筒香嘉智(DeNA)

 本家ベストナインがチームとして「じゃない方のベストナイン」と対戦したら、果たしてどんな試合になるだろうか?


文=藤山剣(ふじやま・けん)