2020年度から実施される新学習指導要領で、学校のカリキュラムが大きく変化すると話題になっています。小学校では「英語教育の充実」と「プログラミング教育の必修化」が導入されるということで、子ども向けのプログラミング教室などの数が増えています。2020年というと少し先のような気がしますが、2018年度から移行措置期間が始まるので、そう遠い話ではありません。

今回、ジャストシステムの小中学生向け通信教育「スマイルゼミ」の発表会を取材してきました。新たに、新学習指導要領に対応したプログラミングと英語の学習講座が始まります。

スマイルゼミは専用タブレットを使って学習します

ジャストシステムが2012年から運営しているスマイルゼミは、専用タブレット端末を使ったクラウド型オンライン通信教育です。タブレットの特性を生かし、教材を「触る・見る・聞く・話す」ことで、理解を深めます。解いた問題は自動で採点し、その場で解説を表示する仕組みで、「子どもが自分で学習に取り組む自立的な学習の習慣が身につく」ことをアピールしています。発表会では、「スマイルゼミ」の新学習指導要領対応に関する詳細が説明されました。

保護者は、メールやカレンダーなどで学習状況などを把握できます

スマイルゼミは家庭学習用の通信教育サービス、ジャストスマイルは学校教育用の教材です

2018年度から移行措置期間が始まります

ネイティブの英語発音を学ぶ

まず英語教育については、全学年に毎月、英語の教材を標準配信します。ネイティブの発音をふんだんに学べて、ゲーム性のある教材などで楽しみながら反復練習ができて、タブレットの特性を生かし、紙のように書いて学ぶこともできます。

新学習指導要領に準拠した英語教材を毎月配信

このほか、オプション講座「英語プレミアム」では、英検2級取得までをねらう小中一貫カリキュラムを用意。読む・聞く・書く・話す、の4つの技能をさらに高めたい受講者に向けたコースです。

もっと英語を勉強したい児童、生徒に向けたオプション講座「英語プレミアム」

おもしろいのは、発音の講座です。画面上に先生が発音しているときの「口まわりの動画」を表示し、その横にカメラを使って自分の顔を表示させます。ちょうど、ビデオ通話をしているようなイメージです。そうすることで、自分が話す口の形と、先生が話す口の形を見比べることができます。

写真下の画面に、カメラで自分の顔を表示させます

子どもの興味や習熟度にあわせて講座のレベルを変えられるので、本人のやる気にもつながりそうです。ヘッドセットなどを別に購入する必要がなく、タブレットだけで完結できるという点も、親としては導入しやすく、子どもとしては学習を始めやすそうだと感じました。また、一人で学習できる教材だからこそ、親としては子どもがちゃんと勉強したかどうか気になるところ。親宛てのメールなどで学習状況を知ることができるので、安心です。

「中学向けの英語配信を行っていますが、成績が良い生徒でも、発音と綴りが一致しないことがあります。新しい英語教材では、発音と文字の関係性を学ぶフォニックス学習を採り入れることで、読む・書くを強化します」(ジャストシステム 寺尾房代氏)