三菱電機は、中国の三菱電機自動化機器製造 (江蘇省常熟市)でのロボット生産を開始すると発表した。ロボット製造ラインは同社内の第二工場内に新設され、生産開始は2018年6月を予定している。

三菱電機自動化機器製造 (江蘇省常熟市)のイメージ。第二工場の右側約半分が拡張部分

近年、中国では「中国製造2025」などの知能化・IoT化を進める国家プロジェクトや政府補助金施策による投資が活発化しており、スマートフォンなどの消費者向け電化製品の組み立ておよび同製品向けの部品業界におけるロボット需要が大きく伸長している。

そうした状況を受け同社は、中国におけるエンドユーザーへのスペックイン活動の強化やSI(システムインテグレーター)パートナー網の拡充などにより受注の拡大を図るとともに、拡張を進めている同工場(2017年4月稼働開始)内にロボット製造ラインを新設し、中国市場におけるロボット需要の拡大に対応する。

今回の工場の新設により同社は、名古屋製作所と合わせ全体のロボット生産能力を2016年度比1.5倍とし、全世界で伸長する需要へ対応することでロボット事業を拡大していくという。