甲府はリーグ前節の神戸戦を軽い負傷で欠場したドゥドゥが“スーパーサブ”としてベンチに控える見込み [写真]=J.LEAGUE

■アルビレックス新潟 リーグ中断によって選手のコンディションが回復

【プラス材料】
 リーグ中断による最大のプラス材料は、痛みを抱えていた選手が回復できたことだ。欠場しないまでも100%ではなかった選手たちにとって、フィジカル面に加え、メンタル面でも有益な時間となった。右ひざの痛みに苦しんできた山崎亮平も、「(リーグ前節の)鳥栖戦の後、しばらく休ませてもらったし、状態は上がっている。自分たちがやってきたことをしっかりプレーで表したい」と気力をみなぎらせている。

 中断期間中にはJ3の福島ユナイテッド、北信越リーグのアルティスタ東御とトレーニングマッチを実施。「トレーニングマッチでも、勝利の味を忘れないことが大事」と話す呂比須ワグナー監督の意向通り、前節の鳥栖戦から“連勝”を継続中で、チームの成熟が感じられる。

【マイナス材料】
 10月のリーグ戦3試合は2勝1分と勢いづいていただけに、3週間のインターバルが流れにどう影響するか。J1残留は勝ってなお他力と、窮地であることは変わらない。これまで通り無心で勝利を目指せるか。攻守どちらも、チームの一体感が問われる。

 甲府戦は勝利という絶対条件をクリアしつつ、複数得点が求められる一戦となる。チームが目指すサッカーの精度が上がってくるなか、自分たちからバランスを崩すことなく、アグレッシブに試合を進めなければならない。

 残留争いの渦中にある甲府も、勝たなければならない状況は新潟と同じ。90分のどこかでリスクを負って点を取りに来るはずだ。重圧に屈さず、攻めに出てきた甲府の隙を突いて得点できれば、理想的な展開に持ち込める。焦って反撃に出てくるところを、着実にカウンターで加点したい。

文:totoONE編集部

■ヴァンフォーレ甲府 残留争いの“慣れ”が、チームに平常心をもたらす

【プラス材料】
 チームは残留圏内の15位で残り3節を迎えている。甲府は2013年から4季連続でJ1残留を果たしているが、年間順位は15位、13位、13位、14位と常に残留ラインのギリギリ上。目下のライバルである16位・広島に比べるとそういう土壇場に対する“慣れ”があり、チームの雰囲気も特に崩れることはない。

 また他クラブのような監督交代がなく、チーム内が良くも悪くも安定している。経営規模や個の能力で上回ることはなくても、吉田達磨監督がキャンプから戦術を積み上げている。

 リーグ前節の神戸戦を軽い負傷で欠場したエースのドゥドゥも“スーパーサブ”としてベンチに控える見込み。また吉田監督にとって新潟は昨季に指揮を執っているクラブで、選手個々の特徴を熟知している。

【マイナス材料】
 第27節の横浜FM戦(3-2)、第28節の柏戦(1-0)と連勝で浮上を果たした甲府だが、第29節のFC東京戦を1-1で終えると、そこからC大阪戦(0-2)と神戸戦(2-3)で連敗。戦績的に下降傾向のまま3週間の中断を迎えた。

 今節の対戦相手は最下位の新潟だが、甲府には相手が下位だと逆に持ち味が出ないという傾向がある。実際に今季は降格圏内の3チーム(広島、大宮、新潟)に対してここまで1勝3敗と分が悪い。ボールを持たされて、カウンターが出しにくい展開への適応が新潟戦に向けた課題となる。

 また攻撃がドゥドゥ、リンスのブラジル人アタッカーに大きく依存しており、前節に高野遼がゴールを奪っているものの、日本人の得点は9試合ぶりだった。

文:大島和人