米Veritas Technologies(ベリタス)と米Nutanixは11月14日、グローバルテクノロジーパートナーシップにおける次のステップについて発表した。これにより、両社のユーザーは任意のハードウェア/ハイパーバイザー/クラウドを引き続き利用しながら、Nutanixで実行しているすべての仮想化したワークロードの保護の強化に加え、クラウド間でアプリケーションを移動可能になるという。

両社のパートナーシップの一環として、ベリタスの主力データ保護ソリューション「Veritas NetBackup 8.1」は、Nutanixのネイティブハイパーバイザー「Nutanix AHV(Acropolis Hypervisor)」の保護に関して認定を受けた。

また、NetBackup 8.1を通じて両社のユーザーは、Nutanixエンタープライズクラウド内または、ほかのパブリック/プライベート/ハイブリッドクラウド環境へのデータやワークロードの移動を迅速に最適化し、保護可能になるという。

パートナーシップの拡大により、両社のユーザーが直面しているという2つの主な課題に対処する。まず、DCインフラを意識する必要がなくなり、ビジネスの力となるアプリケーションやサービスに費やす時間を増やす。

また、Nutanixで実行している重要なデータとワークロードの保護が、ベリタスの360度データ管理の基盤である単一の統合ソリューションにより強化する。今回のパートナーシップ拡大で両社のユーザーが得られるメリットとして、4つのポイントを挙げている。

まず、Nutanix仮想ワークロードのバックアップ/リカバリと「Veritas NetBackup CloudCatalyst」の重複排除技術を組み合わせることで、ユーザーはNutanixバックアップの保存コストを削減しつつ、パブリッククラウドをさらに効果的に利用できるという。

続いて、自己修復機能を組み込んだNutanixのインフラは、ビジネスクリティカルなアプリケーションとデータを迅速にリカバリするNetBackupによって強化し、事業継続性が向上するとしている。

さらに、特許取得済みのプラグインアーキテクチャを搭載して高いパフォーマンスと信頼性を実現する「Veritas NetBackup Parallel Streaming」技術により、次世代の数PB(ペタバイト)規模のスケールアウトハイパーコンバージドワークロードを確実かつ迅速に配備できるという。

加えて、「Veritas CloudPoint」とNutanixのAHVとの統合により、データ保護とリカバリの簡素化を可能としている。ユーザーは、シンプルなインタフェースを使い、仮想マシンや接続したディスク上のデータと最新アプリケーションのスナップショットを作成したり、元の仮想マシンにスナップショットを復元したり、プライベート/パブリック/ハイブリッドクラウドでスナップショットを削除したりといったことが可能になる。

そのほか、パートナーシップの拡大によって両社による新しい共同販売や共同サポートの機会を創出し、両社のエンタープライズ技術を組み合わせて利用することで、広範囲のワークロードに対する次世代のクラウドアプローチの導入を加速できるよう、ユーザーを支援するという。