米半導体大手Qualcommは11月13日(現地時間)、同業の米Broadcomが行った買収提案を拒否すると発表した。同社が6日に開いた取締役会において決定した。「モバイルテクノロジーにおけるQualcommのリーダー的な役割、将来の成長の可能性に対して、Broadcomの提案は著しい過小評価であるという意見で取締役会は一致している」と、会長のPaul Jacobs氏は述べている。

今月6日にBroadcomが、Qualcommに対して1株あたり70ドルという価格で買収を提案したことを公表した。250億ドルの負債引き受けを含む買収総額は1300億ドル。実現すれば、テクノロジー企業で最大の買収案件になる。

QualcommのCEOであるSteve Mollenk氏は、「半導体業界においてQualcommほど、モバイル、IoT、自動車、エッジコンピューティング、ネットワーキングなどの分野で優位にある企業はない。これらの魅力的な分野で今後も成長を継続し、また5Gへの移行をリードすることで、株主にさらなる価値を生み出せる自信がある」と語っている。

Qualcommの発表を受けて、Broadcomは「買収実現に向けて全力を注ぎ続ける」という声明を公表した。その中で、多くのQualcomm株主が経営陣に対して交渉の席に着くことを求めていると指摘しており、買収提案が委任状争奪戦に発展する可能性が出てきた。