ZMPは、本日、ドライビングコントローラで遠隔操作が可能な研究開発用小型EV「RoboCar MV2 2017 遠隔操作パッケージ」の販売を開始したと発表した。

同製品は、トヨタ車体製小型電気自動車「コムス」をベース車両としたロボットカー「RoboCar MV2 2017」と、専用PC、Wi-Fiルーター、ステアリングコントローラから構成される。

「RoboCar MV2 2017」

遠隔操作システム

RoboCar MV2 2017は、ZMPオリジナル制御コントローラ、自動操舵システム、自動ブレーキシステムを搭載し、コンピュータにより、ステアリング、アクセル、ブレーキを制御できる実験用車両。車速やブレーキ、ハンドル操作などが制御可能なライブラリが用意されており、ユーザーがアプリケーションを開発することができる。通信には汎用的なWi-Fiを使用し、半径約40mのエリアでの実験を可能とする。

サンプルアプリイメージ

将来の無人の自動運転サービスにおいて、各自動運転車両の状態や運行状況を把握するため遠隔地から監視する必要がある。また、遠隔からの操作を想定すると、ネットワークの遅延の影響やセキュリティに関する対策が必要となる。ZMPは同製品によって、ユーザーはシンプルな遠隔操作の実験に加えて、センサの追加やプログラム開発を行うことで、障害物を検出したら自動停止し遠隔操作による回避を行うなど、遠隔監視・操作や通信技術をテーマとした研究開発をスムーズに行うことが可能となるとしている。

なお、RoboCar MV2 2017 遠隔操作パッケージの販売価格は900万円(税別)。