2017年第3四半期 WindowsベースボットネットおよびLinuxベースボットネット攻撃の相間グラフ - 資料: Kaspersky Lab提供

Kaspersky Labは11月6日(米国時間)、「DDoS attacks in Q3 2017 - Securelist」において、2017年第3四半期におけるDDoS攻撃関連の統計データを発表した。Kaspersky Labは発表の中でDDoS攻撃が増加傾向にあるとともに、攻撃に使われるボットネットのベースプラットフォームがWindowsからLinuxに移行していると指摘した。

2017年第2四半期の時点でボットネットの構築に使われるプラットフォームとしてLinuxは51.2%を占めており、48.8%のシェアを持っていたWindowsよりも高い値となっていた。この傾向はさらに拡大し、2017年第3四半期にはボットネットの構築に使われるLinuxの割合が69.6%まで拡大、Windowsの割合は30.4%まで低下している。Linuxがボットネットの最大プラットフォームになりつつある状況が示されている。

Linuxを搭載した組み込みデバイスにおいてはデフォルトのパスワードが使われているなど、サイバー攻撃を実施する側からは乗っ取りが容易な状況になっていることが多いと言われており、こうしたデバイスは現在世界中で乗っ取りが進んでいると見られている。そう遠くない段階で、こうしたデバイスで構築された大規模なボットネットから攻撃が開始されるとみられており注意が必要。