日本電気(NEC)とネイキッドは、東京都・丸の内の行幸地下通路(JR東京駅地下道より直結、丸ビル・新丸ビルをつなぐ地下通路)にて、AIを活用して人の視線の向きに応じてプロジェクションマッピングの映像を変化させる体験型イベント「視線で花咲くアート展」を開催する。開催期間は11月13日~26日。

「視線で花咲くアート展」のイメージ

同イベントは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」のひとつで、カメラで離れた場所から人の視線の向きをリアルタイムかつ高精度に検知できる「遠隔視線推定技術」と、プロジェクションマッピングの映像を組み合わせたもの。会場内の特定の位置に立つ複数の鑑賞者の視線の向きをAIがカメラ映像から同時に検知し、視線を向けた先のスクリーンでは花が生まれ育つ、蝶が飛ぶなどのさまざまな生命が誕生する様子が映像で表現されるという。鑑賞者が多くなれば、それぞれの視線で生み出す生命が重なり合う世界を楽しむことができ、視線の先で花が咲いた後、鮮やかな生命のストーリーが広がるということだ。

プロジェクションマッピングの映像は、高輝度8,000ルーメンを実現し、レーザー光源を採用したNECディスプレイソリューションズ製プロジェクター(NP-PX803UL)から投影される。映像の演出・制作は、「FLOWERS by NAKED」など、花の新たな体験を創造してきたネイキッドが担当し、見る人によって異なる視線の機微を、日本画をモチーフとした繊細で柔らかな描写によって表現しているという。なお、同イベントではカメラで撮影した映像はAIによる視線推定後に即時破棄するとともに、鑑賞者個人を特定する情報も保存せず、プライバシーに配慮している。

また、NECは同イベントの関連デモを、東京国際フォーラムにて11月9日~10日に開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017」にて展示する予定となっている。