賃貸マンションに住み続けるか、分譲マンションを購入するか――。これは働き盛りのビジネスパーソンが、必ず1度は迫られる選択肢と言えるだろう。生涯未婚率が上昇するなか、最近ではシングルの女性が1人で住むためにコンパクトマンションを購入するケースも増えているという。そこで大塚家具では、独居女性にマッチする新シリーズ「コンパクトファニチャー」を11月1日より発売する。

大塚家具の新シリーズ「コンパクトファニチャー」は、コンパクトマンションを購入したシングルの女性を対象にしている。11月1日に発売予定

大塚家具のコンパクトファニチャーとは?

コンパクトファニチャーは、一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会が企画したもので、そのコンセプトは「コンパクトな部屋にも合うおしゃれで高級感のある家具」。研究会が独自調査で得たデータや会員からの声を、製品の開発に活かした。

IDC大塚家具銀座本店にて実施された新商品説明会には、同研究所の小島ひろ美代表が登壇した。同氏によれば、研究所の会員8万6千人のうち64%は「希望面積」について30~54平米のコンパクトマンションを希望していた。また不動産市場でも30~44平米のコンパクトマンションは供給戸数が増加傾向にあり、今後もこの傾向が続くと説明する。

一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会の小島ひろ美代表。研究所の会員8万6千人(10月1日現在)のうち64%がコンパクトマンションを希望していた

「1DK~2LDKのマンションの需要が高まっています。付加価値の高いコンパクトマンションが好まれているようです」と小島代表。一方で、市場にはそうした女性に向けた家具が少ないと嘆く。「ベッドはセミシングルで良い。大人の女性に似合うラグジュアリーな家具が欲しい。簡単にクリーニングできる作りだと良い。リビングでもダイニングでも兼用できると良い。マンションを購入した女性からは、そんな要望がありました」(小島代表)。

コンパクトマンションの間取りを考慮。マンションを購入した女性からの要望もコンパクトファニチャーの開発のヒントになった