デルとEMC ジャパンは10月25日、オープンネットワーキングを拡充する製品群としてスイッチ「Dell EMC S4200-ON」「Dell EMC S5048F-ON」を発表した。提供開始は両製品ともに、11月~2018年1月に予定し、価格はS5048F-ONが220万2300円(税別)~、S4200-ONが正式発売後に決定する。

S4200-ONは、ハイパーコンバージドやVDI環境に適したバッファ量やテーブル数を保有できる10/100GbEデータセンタースイッチングプラットフォームとなり、ToR(Top of Rack)および、データセンター相互接続(DCI)アプリケーション向けの多目的プラットフォームとして構築されている。

「Dell EMC S4200-ON」

特徴としては、標準の「Dell EMC 10/100GbE」スイッチングプラットフォームの500倍のバッファ、15倍のテーブルを備え、ラック間のEast-Westトラフィックおよび分散型アプリケーション性能を担保した仮想化環境に適しているほか、DCI、大規模なルーティングテーブルをサポートしているという。

また、標準の「Dell EMC ToR」プラットフォームとの比較では最大10倍の性能により、ビッグデータ環境をサポートし、各社固有の技術による広域ルーティングプラットフォームとの比較で、相互接続アプリケーションについて最高2~3倍のコスト削減効果が見込めるとしている。

さらに、顧客の25GbE移行計画をサポートするための2つの環境を用意し、1つ目の環境は新スイッチであるS5048F-ONを活用して、性能要件の高まりに合わせて25GbEへ移行できる能力を維持しつつ、既存の10GbE環境を拡張したいと考えている顧客を対象にしている。

「Dell EMC S5048F-ON」

顧客は、準備が整った時点でNIC(Network Interface Card)を10GbEから25GbEに移行するか、25GbE NICを搭載したサーバへ移行して、25GbE対応の5048に接続する。

2つ目の環境は、第14世代サーバ「Dell EMC PowerEdge」、25GbE NIC、「OS10」ベースの「S5148」スイッチを組み合わせたもとなり、高性能のネットワーキングやコンピューティング性能を求める顧客を対象にしており、10GbEと互換性を有する「S5148」スイッチと「OS10 Enterprise Edition」の組み合わせが、プライベートクラウド環境向けのエッジデバイスとして自動化機能を提供するという。