Mozillaは10月20日(米国時間)、「Bringing Mixed Reality to the Web - The Mozilla Blog」において、拡張現実(Augmented Reality:AR)やVirtual Reality(VR)を拡張する複合現実(Mixed Reality)のための実験的な取り組みとして「WebXR API」を発表した。

Mozillaをはじめ主要ブラウザベンダーは仮想現実を実現するための技術「WebVR」の実装を進めている。今回Mozillaから提案されたAPIはこのAPIを拡張するために実験的な取り組みと言える。

Webブラウザがカバーする技術範囲は広がり続けており、現在ではかなり多くのことがWebブラウザで実装された技術を使うことで実現できる。さらに、こうした実装はほかのソフトウェアの部品としても活用されており、Webブラウザの開発動向はほかのソフトウェアの開発にも強い影響を与えている。

Mozillaの提案する「WebXR API」は、Web上でARコンテンツとVRコンテンツにアクセスすることを可能にするAPIで、既存のWebVR技術にどのようにAR技術やVR技術を取り込めるのかを模索する実験的な要素も含んでいる。

AR技術やVR技術をどのようにWebブラウザから利用していくのかはまだ初期の段階にあり、利用も含めて今後この技術を取り巻く状況がどのように発展していくのか、今後の動向が期待される。

MozillaのVRとMRのデモ画面