SUBARUは、スバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)に、高度運転支援技術のためのテストコースを新設したことを発表した。

高速道路の緩やかなカーブ(左)、市街地路(右)

美深試験場は、寒冷地における性能評価や雪上試験などを目的として、1995年に開設された開発拠点。総敷地面積361haの中に、各種試験路やハンドリング路のほか、2003年には高速周回路を増設し、実際の公道に見立てたテストコースとして、通年に渡りさまざまな試験を実施している。

今回新設した「高度運転支援技術テストコース」は、既設のコースをベースに、より実際の道路に近づけるように見直して建設した。高速周回路は全長4.2km。都市間高速道路本線にある「緩やかなカーブ」、都市間高速道路のインターチェンジやサービスエリアを想定した「分合流路」、4車線の道路を想定した「多車線路」、北米のフリーウェイを模した「コンクリート舗装路」が新設された。

また、片側1車線・対面通行を想定した市街地路も新設。交差点での右折レーンの有無や導流帯など、現実に即した形状の道路を再現している。そのほか、「総合試験路」の拡張と機能追加、場内道路の拡張や、作業や執務を行う「業務棟」の建て直しも行ったという。

なお、同コースは今後の運転支援技術の高度化に向けて、11月より運用を開始する予定としている。