日立情報通信エンジニアリングは10月18日、IoT時代に求められる、より安心・安全なセキュリティニーズに対応するため、日立独自の「鍵付替え技術」の採用により、安全なデータ共有と顧客による暗号鍵管理の運用負荷の軽減を可能にし、IoTシステムの高セキュア化を実現する、IoT機器組み込み型のデータ保護ソリューション「IoTデータセキュリティ」のサービス提供を10月20日より開始すると発表した。

「IoTデータセキュリティ」は、IoT機器間(End to End)におけるシステムデータを暗号化によってガードするデータ保護ソリューション。暗号データの共有化を安全に行うことができるデータ「暗復号ソフトウェア」と、顧客による暗号鍵管理の運用負荷を軽減する「鍵管理サービス」により、セキュアな環境構築をサポートする。

「IoTデータセキュリティ」のイメージ図

「暗復号ソフトウェア」は、株式会社日立製作所の「鍵付け替え技術」の採用により、お互いの暗号鍵を共有することなく、データ利活用を可能にする。また、暗号データを平文化せずに異なる暗号鍵に付け替え(再暗号化)が可能なため、データ共有時の漏えいリスクも排除できるという。IoT機器への組み込みを考慮し、OSレスの処理性能の低い機器でも利用できる軽量・コンパクトなソフトウェアであるため、さまざまな用途でのセキュリティ強化に利用可能だ。

さらに、「鍵管理サービス」では、IoT機器に組み込まれる暗号鍵の増加に伴い複雑化する暗号鍵の運用管理を一括管理するため、運用の負荷を軽減するという。

「IoTデータセキュリティ」の価格は、「暗復号ソフトウェア」が1万6000円/装置で、「鍵管理サービス」が3000円/月・装置~。「実装サービス」は個別見積りだ。