オレンジページは10月16日、運営する「オレンジページくらし予報」にて実施した、「物忘れ」に関する調査結果を発表した。調査は8月30日~9月3日、全国の50~60代のオレンジページメンバーズを対象にインターネットで行われ、377名の有効回答を得た。

中高年にもなると"物忘れがひどくなる"と言うが、仕事においても、取引先の相手の名前が思い出せなかったり、うっかり会議の予定を忘れてしまったりと、「物忘れ」が支障をきたすことが少なからずあるのではないだろうか。本稿では、50代以上の男女に聞いた「物忘れの実態や対策」について紹介していこう。

「物忘れを実感する時」

調査ではまず、「最近、物忘れが増えた」と感じる人を対象に、どんな時に物忘れを実感することが多いか聞いたところ、「人の名前が出てこない」が85.3%で1位に。コメントには、「会話の中で芸能人の名前が全然出てこない」「名前が出ず、会話がスタートできなかった」といった体験談が多く挙がった。以降、「何をしようとしたか忘れる」(58.0%)、「漢字が思い出せない」(57.7%)、「会話の中にアレとかソレが増えた」(51.0%)と続いた。

「物忘れの原因」

物忘れの原因としては、「年をとったから」が94.1%で断トツの1位に。次いで「パソコンやスマートフォンに頼っているから」(33.6%)、「覚えようとしないから」(31.8%)と続いた。デジタル化が進んだ現代社会では、知識や情報の入手はどんどん簡単になっているが、一方で、記憶には残りにくくなっているという実態が浮き彫りとなった。

「物忘れをしないための対策」

物忘れをしないための対策を聞くと、「メモをとる」(75.5%)が圧倒的多数に。以降、「インターネットなどで調べて、忘れたままにしない」(22.7%)、「充分に睡眠をとる」(16.4%)、「脳トレ(パズルやドリル)を行う」(15.7%)と続く結果となった。