JALとアエロメヒコ航空(本社:メキシコシティ、以下AM)は10月11日、利便性向上ならびに相互送客による企業価値向上を目的として、2018年度中に両社運航便にコードシェアを実施することを発表した。これにより、JALのメキシコ国内ネットワークは現在の8地点から約20地点に拡大する。

JAL運航便は日本国内線および日本=アジア路線が対象

多くの日本企業の進出に伴い、日本とメキシコ間の渡航需要が年々増加傾向にあることを背景にして、JALは現在、ダラスおよびロサンゼルスからアメリカン航空が運航するコードシェア便でメキシコ国内各都市に乗り入れている。今回、メキシコのフラッグキャリアで、広範なネットワークを展開するAMと相互にコードシェア提携を行うことで、利便性のさらなる向上に図る。

AMは2006年、中南米地域において、唯一アジアへ直行便を定期運航する航空会社として、メキシコシティ=東京(成田)線を週2便で就航した後、年々増加する需要に応え、2017年3月にはデイリー運航に増便している。

アエロメヒコ航空運航便は、成田=メキシコシティとロサンゼルス=グアダラハラ/モンテレーとメキシコシティ=メキシコ国内各都市が対象

コードシェア予定路線は、JAL運航便は日本国内線および日本=アジア路線、AM運航便は成田=メキシコシティとロサンゼルス=グアダラハラ/モンテレーとメキシコシティ=メキシコ国内各都市となる。コードシェア実施路線、開始時期などの詳細につきましては改めて発表される。また、マイレージ提携や両社のラウンジ相互利用など、両社の顧客にとってメリットを最大限に提供できるよう、さらなる業務提携について検討している。

アエロメヒコ航空のネットワーク

アエロメヒコ航空は毎日600便以上を運航するメキシコ最大のグローバルエアラインであり、メキシコシティ国際空港・ターミナル2をメインハブとしている。メキシコ国内の45都市をはじめ、アメリカ23都市、ラテンアメリカ15都市、カナダ4都市、ヨーロッパ4都市、アジア3都市を含む、世界3大陸、80以上の都市に就航している。

アエロメヒコ航空グループは125機以上の機材を保有。機種は、ボーイング787、ボーイング777、ボーイング737、次世代機Embraer170と190となる。2012年にはメキシコの航空史で最も大規模な投資を発表しており、購入契約をしたボーイング社の航空機100機の内、90機はボーイング737MAX、10機はボーイング787-9ドリームライナーとなる。

アエロメヒコ航空はスカイチームの創立メンバーであり、加盟メンバーの20社と提携し、世界177カ国の1,000以上もの都市とつなぎ、世界各地の672カ所のVIPラウンジをはじめとする数々の特典を一般に提供している。さらに、アエロメヒコ航空はデルタ航空、アビアンカ、コパ航空、ウエストジェットと共同運航し、アメリカ、ブラジル、カナダ、コロンビアとペルーにてネットワークを提供している。