大東建託と東京電力パワーグリッド(東京PG)は10月11日、東電PGが提供する宅内IoTプラットフォームを活用したスマート賃貸住宅の共同実証試験を開始すると発表した。

同実証試験では、対象となる住宅の分電盤に住宅全体の電気の使用状況を測定する専用電力センサーを設置し、電力データを活用した新たなサービスを検討・検証することを目的とする。

電力センサーの設置例

大東建託は、宅内IoTプラットフォームが提供する電力データ、および家電製品の使用状況の把握により、入居者向けに提供している「DK SELECT 進化する暮らしアプリ」における電気使用状況の可視化、各種生活サービスの提供を検討・検証する。東電PGは取得したセンサーデータを分析・加工するほか、宅内IoTプラットフォームの提供および新サービス実現に向けたデータ分析・加工を検討・検証する。

実証試験の概念図

検証する新サービスは、共用灯の電球切れや設備故障などの異常を検知したり、賃貸住宅全体のエネルギーマネジメントを行ったりする遠隔保守サービスや、アプリによる家電使用状況の見える化サービスなどだ。

入居者向けに配付する実証用アプリの画面イメージ

試験期間は2017年10月11日から12月31日で、対象住宅は関東圏内の住宅20棟。