資料: Backblaze提供

オンラインバックアップサービス企業Backblazeは10月5日(米国時間)、「The Growth in Cloud Storage Continues: 400 Petabytes of Storage」において、100ペタバイト分のハードディスクを調達したと伝えた。入手したハードディスクは2017年第4四半期に使用するとしている。

Backblazeは今回初めて、10ペタバイトクラスのクラウドストレージサービス「Backblaze Vault」を開始した。このストレージはBackblaze Vault 1093と呼ばれており、ヘリウムガスが充填された1200台のSeagate 10TBハードディスク(ST10000NM0086)が使われていると説明がある。同社は以前、ヘリウムガスが充填された45台のHGST 8TBハードディスクをデプロイしたことがあり、空気を充填したタイプのハードディスクよりも消費電力を抑えることができることを学習済みだと説明している。

ヘリウムガス充填と空気充填の消費電力の違い - 資料: Backblaze提供

Backblazeは今回提供を開始した10TBハードディスクベースの10ペタバイトストレージは始まりにすぎないとしており、次は12TBハードディスクをベースとした12.2ペタバイトのストレージの提供を開始すると説明している。現在同社は2カ月に2つまたは3つのベースで新しいクラウドストレージを公開している。今回のストレージ公開でBackblazeの提供するストレージの総サイズは400ペタバイトを超えており、しかも提供するストレージ総サイズはリニア以上のペースで増加している。

Backblazeは定期的に同社で購入して利用しているハードディスクの故障率などのデータを公開している。利用している時間や同世代のほかのモデルと比較することができ、どの時期のどのモデルが故障率が高いかなどを判断する材料として利用でき、参考になる。