財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売するミロク情報サービスの子会社であるビズオーシャンは10月3日、音声AIによるドキュメント作成サービス「SPALO(スパロ)」の提供を開始すると発表した。

同サービスは、LINE BOTおよびIBM Watson日本語版のAPI「Conversation Service」(以下「IBM Watson」)を活用し、スマートフォン内でオリジナルBOTと会話することで、手軽にビジネスドキュメントを作成できるというもの。音声入力したデータは手作業で編集でき、作成中の書類データは随時プレビューできるほか、完成データをPCへ送付して閲覧・編集したり、Excel以外のWordや外部データベース、システムと連携したりすることができる。

質問に対して音声で回答すると、規定のテンプレートに回答内容が自動で記入される

従来のチャットボットにおける音声テキスト入力システムでは、音声で入力された内容をそのまま表示させるものが大半を占めているという。「SPALO」では音声入力された文章を「IBM Watson」が品詞分解した上で入力するマッピング技術を採用。これにより、入力されたさまざまな音声を「IBM Watson」が解析・分類し、ドキュメント(報告書・帳票など)内の正しい項目を選び出して自動入力を行う。記入項目が複数存在するようなドキュメントも、音声だけで作成できるようになるという。

利用画面イメージ

個人向けプランと法人向けプランがあり、個人向けプランはパーソナル版として初期導入費用と月額基本利用料が無料で、ファイル保存料は0~10回が0円、11~25回が390円、26~50回が490円、以後25回ごとに490円加算されていく。

法人向けプランは従業員向けの「BtoEプラン」と顧客向けの「BtoCプラン」に分かれている。いずれも初期導入費用は30万円~(帳票のサイズ、項目数によって変動)だが、「BtoEプラン」は月額基本利用料が「ID10人まで5900円/月で、11人目以降、1人追加するごとに590円加算」、ファイル保存料は0~25回が0円、以後25回ごとに300円加算となっている。「BtoCプラン」は月額基本利用料が2万5000円で、ファイル保存料は0~1000回が0円、以後500回ごとに1万2500円加算されていく。

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