エミレーツ航空(本社: アラブ首長国連邦・ドバイ)は10月3日より、同じくドバイを本拠地とするフライドバイとのパートナーシップ提携によるコードシェア便の予約サービスを開始する。これにより、フライドバイの就航地29都市が新たにエミレーツのネットワークに加わる。

コードシェア便の運航は10月29日から開始

フライドバイとのコードシェアにより、日本からもドバイ経由で湾岸諸国や東欧など多くの都市へ頻繁に容易に渡航できるようになり、また、受託手荷物を出発地から最終目的地まで預けられる。コードシェア便の運航は10月29日から開始し、航空券は10月3日からエミレーツの公式ウェブサイト、エミレーツ・コールセンター、各旅行会社で予約が可能になる。

エミレーツからコードシェア便を予約した人は、ビジネスクラス、エコノミ―クラスいずれの搭乗でも、フライドバイが運航する便で無料の食事が楽しめるほか、エミレーツと同様の受託手荷物を利用できる。また今回の提携により、ドバイ国際空港での乗り継ぎがよりスムースになり、エミレーツのターミナル3とフライドバイのターミナル2の最低乗継時間(MCT)は2時間と大幅に短縮される。

エミレーツ・グループ会長兼最高責任者およびフライドバイ会長のシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アルマクトゥーム氏は、「エミレーツとフライドバイのコードシェア便の開始は、パートナーシップのメリットをお客さまにお届けするための第一歩です。お客さまは両社特有のサービスを楽しめる上、ドバイ経由のフライトの選択肢が広がり柔軟に旅行の計画が立てられるようになります。今後数カ月でパートナーシップによるネットワークをさらに拡大し、お客さまが世界を探求できる機会の提供に努めて参ります」とコメントしている。

今回の提携により、フリークエント・フライヤー・プログラム(FFP)のエミレーツ・スカイワーズ会員は、既存のスカイワーズ・プログラムと同様、コードシェア便の利用でもスカイワーズ・マイルとスカイワーズ・ティアマイル(メンバーシップティアを上昇するためのマイル)を獲得できる。

フライドバイが運航するコードシェア便でも、エミレーツと同様にシルバー会員は12kg、ゴールド会員は16kg、プラチナ会員は20kgの追加手荷物許容量が保証される。また、エミレーツ・スカイワーズのプレミアム会員(シルバー、ゴールド、プラチナ)は、フライドバイのビジネス・チェックインカウンターを利用でき、プライオリティ・タグを受け取ることもできる。両航空会社のフリークエント・フライヤーならびにロイヤリティ・プログラム会員への追加特典は、順次発表される予定となっている。

ドバイを拠点にするフライドバイは、2009年に運航開始。これまでドバイへの直行便がなかった都市やUAEのナショナルキャリアが運航していなかった67都市を含む、世界44か国95都市にネットワークを広げる。ボーイングの次世代737-800を58機運航し、2023年までに100機以上を受領予定となっている。

エミレーツ・フライドバイのコードシェア路線
サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、プラハ(チェコ)、アスマラ(エリトリア)、ベオグラード(セルビア)、キエフ・ジュリャーヌイ(ウクライナ)、ジュバ(南スーダン)、クラスノダール(ロシア)、サマーラ(ロシア)、カザン(ロシア)、ミネラーリヌィエ・ヴォードィ(ロシア)、ロストフ・ナ・ドヌ(ロシア)、エカテリンブルク(ロシア)、オデッサ(ウクライナ)、ブカレスト(ルーマニア)、スコピエ(マケドニア)、ソフィア(ブルガリア)、トビリシ(ジョージア)、クウェート(クウェート)、バクー(アゼルバイジャン)、ラクナウ(インド)、アフヴァーズ(イラン)、バンダレ・アッバース(イラン)、エスファハーン(イラン)、ラール(イラン)、シーラーズ(イラン)、ナジャフ(イラク)、ビシュケク(キルギス)、マスカット(オマーン)、サラーラ(オマーン)