Cypress Semiconductorは9月25日(米国時間)、低消費電力のWi-FiおよびBluetooth無線接続を実現し、ウェアラブル端末やスマートホーム製品、ポータブルオーディオアプリケーションのバッテリー寿命の延長を可能にする新しいコンボソリューション「CYW43012ソリューション」を発表した。

同ソリューションは、28nmプロセス技術を採用することで、消費電力を現行ソリューション比で受信モードで最大70%、スリープモードで最大80%削減することを可能とする。また、IEEE 802.11a/b/g/n対応のほか、802.11ac-Friendlyであるため802.11acアクセスポイントとの相互接続が標準モードで可能であり、これにより、スループットとエネルギー効率の向上と同時に、802.11ac Wi-Fiネットワークのセキュリティ強化や通信距離拡大も実現するという。

さらに、高度な共存エンジンにより、2.4GHzおよび5GHz Wi-Fiのデュアルバンドで、かつBluetooth/Bluetooth Low Energy(BLE)5.0のデュアルモードを同時に対応可能で、これら無線接続の複合性能を最適化したアプリケーションを実現することが可能となっている。

なお、同ソリューションは、包括的でターンキーソリューションである「WICED Studioプラットフォーム」で設計が可能。すでにソリューションそのものは主要顧客向けにサンプル出荷を開始しており、量産出荷は2017年第4四半期を予定しているという。

「CYW43012」のパッケージイメージとブロック図